置き配利用経験は6割超。未利用の理由1位は「盗難への不安」、安心して利用するために最も求められるのは「盗難・紛失時の補償」
近年、ネット通販の利用拡大に伴い、「置き配」を利用する機会が増えています。
再配達の削減や受け取りの利便性向上を目的に、国は2030年度までに宅配便の約半数を置き配などの非対面受け取りへ転換する目標を掲げています。
一方で、「盗難」や「誤配送」への不安から、置き配を利用していない人も少なくありません。
そこで創作品モールあるるでは、全国のネット通販利用経験者を対象に、置き配の利用状況や、安心して利用するために必要だと感じる条件についてアンケート調査を実施しました。
- 62.8%が置き配を利用した経験あり
- 利用理由1位は「不在でも受け取れる」77.7%
- 利用しない理由1位は「盗難が心配」67.6%
- 安心して利用するために必要なもの1位は「盗難・紛失時の補償」58.5%
置き配はすでに多くの人に利用されている一方で、安全面への不安が今後の普及に向けた課題となっていることが分かりました。
6割以上が置き配を利用。身近な受け取り方法として定着
「置き配」を利用したことがあるか尋ねたところ、「よく利用する」が29.8%、「ときどき利用する」が17.0%、「利用したことはある」が16.0%となり、合わせて62.8%が置き配を利用した経験があると回答しました。
置き配はコロナ禍以降に利用が広がり、現在ではネット通販を利用する人にとって身近な受け取り方法になっています。
「利用したことがない」人よりも「利用経験がある」人が多いことからも、置き配は特別なサービスではなく、一般的な選択肢として浸透していることがうかがえます。
利用理由は「不在でも受け取れる」が圧倒的
置き配の利用経験者に利用理由を尋ねたところ、「不在でも受け取れる」が77.7%で最も多くなりました。
続いて、「再配達を減らせる」(62.6%)、「配達時間を気にしなくてよい」(55.8%)という結果でした。
上位に並んだ回答を見ると、置き配が支持されている理由は「時間に縛られないこと」にあるようです。
在宅時間を気にする必要がなく、再配達を依頼する手間も減らせることから、日常生活の利便性を高めるサービスとして利用されていることが分かります。
利用しない最大の理由は「盗難への不安」
置き配を利用しない理由では、「盗難が心配」が67.6%で最も多い結果となりました。
次いで、「雨や汚れが心配」(47.5%)、「対面で受け取るほうが安心だから」(45.3%)、「置き場所がない・適した場所がない」(35.3%)、「誤配送が心配」(28.8%)と続きました。
置き配の課題として最も大きいのは、やはり「荷物が手元に届くまでの安心感」です。
利便性を理解していても、「盗難」や「誤配送」といったリスクへの不安が残ることで、利用をためらっている人が多いことがうかがえます。
求められているのは「安心して利用できる仕組み」
置き配を安心して利用するために必要なものを尋ねたところ、「盗難・紛失時の補償」が58.5%で最も多くなりました。
続いて、「配達完了時の商品写真通知」(47.7%)、「誤配送時の補償」(39.2%)、「宅配BOX」(37.9%)、「雨天時の対策」(33.6%)という結果でした。
興味深いのは、「置き配をやめたい」という声ではなく、「安心して利用できるようになれば使いたい」という回答が多い点です。
補償制度や写真通知など、配送後の状況が確認できる仕組みが整えば、置き配への心理的なハードルはさらに下がる可能性があります。
あるる編集部の視点
今回の調査では、置き配はすでに6割以上が利用した経験を持つなど、日常的な受け取り方法として広く浸透していることが分かりました。
一方で、利用していない人では「盗難」や「誤配送」への不安が依然として大きく、利便性だけでは利用が広がらない現状も見えてきました。
安心して利用するために求められているものとして、「盗難・紛失時の補償」や「配達完了時の商品写真通知」が上位となったことからも、今後は配送サービスそのものだけでなく、利用者が安心できる仕組みづくりが重要になりそうです。
国は2030年度までに非対面受け取りの割合を高める目標を掲げていますが、その実現には利便性だけでなく、安全性への信頼を高める取り組みが今後ますます求められるでしょう。
- 調査対象: 通販経験者
- 調査期間: 2026年8月4日
- 調査機関: クラウドソーシングサイト
- 調査方法: 各質問項目の回答割合を算出
- 有効回答数: 400名