サブカル時代を駆け抜けたフリーの編集者木村重樹 がZ世代には伝わりづらいアナクロな題材を「存命中に書き残しておかないと……」という謎の使命感から歯を食いしばって執筆。
今は昔〜の「昭和から平成への端境期」の青春群像劇的体験記と、これまた90sニッポンのサブカルチャー史に強烈な爪痕を残した《トランスパーティ》や《レイヴカルチャー》の真価を(令和の世に)振り返って……みた一冊。
[目次]エッセイ①■更新期の〝オルタナ〟/あるいは/『オルタカルチャー』を憶えてますか?
▶︎コラム①:レイヴ・カルチャー関連ブックガイド20
▶︎コラム②:いったいぜんたい〝オルタ・カルチャー〟とは何だったのか?
エッセイ②■昭和の板橋の「シェアハウス」では]
──────■コラム①:レイヴ・カルチャー関連ブックガイド20・タイトル一覧──【サンプル原稿】
[はじめに]より(一部抜粋)
たとえば「自分史のなかで、決定的・衝撃的とも言える瞬間をいくつか挙げよ」と言われたら、自分だったらこんな具合になります。
*1973年6月:講談社『週刊少年マガジン』に連載されていた、永井豪のマンガ『デビルマン』完結
*1989年1月7日:昭和天皇の崩御(元号としての「昭和」の終わり)
*1995年3月20日:地下鉄サリン事件
*2011年3月11日:東日本大震災の発生と福島第一原発事故
*2020年初頭:新型コロナウイルスの世界的感染拡大
ここでの【2番目】と【4番目】に関する原稿が、本号のメイン・コンテンツとなります。よって「自分史内での重要なモーメントに関して」と言えなくもありませんが、かと言って「昭和論」や「反原発運動の行方」みたいなハードコアな内容でも、なく。
そうした(今からすれば、遥か昔の出来事と言えなくもない)昭和末期や平成半ばの頃に、自分がどういう暮らしをし、どういう関心を抱いていたか……についての、いわば備忘録みたいな趣向です。