良質なブドウが収穫できたこともあり、発酵方法はデレスタージュ
(醗酵途中にタンク内の発酵果汁を別のタンクに移し替えて一定時間静置し、
果皮や種を空気に触れさせた後、発酵果汁をタンクに戻す工程。
この工程により果皮からの色素、タンニンの抽出を促進させ、
柔らかく果実味に富んだワインに仕上がります)を取り入れ、優しさと長期熟成を追及しました。
樽はフランソワ・フレール社のブルゴーニュ樽で14ヶ月の熟成。
2021年8月初旬。長野県に移住する以前より大変お世話になっていた、角藤農園 農場長・佐藤宗一氏が急逝されました。
亡くなるわずか1週間前、作業が遅れていた畑を見かねて、新梢を整えてくれたのが共に過ごした最後となりました。
また「これから一緒に北信のワインを盛り上げていこう」そう語り合った直後の別れでした。
それからしばらくの間、畑に立っても心は晴れず、ただ手を動かすだけの日々が続きました。
しかし佐藤宗一氏が亡くなった後は、不思議なほど雨は少なく、カベルネ・ソーヴィニョンが
美しく紅葉しはじめた頃、2021年11月8日、晴天の中、最高の状態で収穫を迎えることができました。
例年を上回る着色、しっかりとした糖度と酸。この年は、力強さと気品をあわせ持つ、特別なブドウとなりました。
このワインには、あの日の畑の風景と、最後に交わした時間が刻まれています。
そしてきっと、佐藤宗一氏の想いもまた、この中に息づいています。
グラスを傾けたとき、その背景にある時間も感じていただけましたら幸いです。
ハーブ、チョコレートやバニラの香りが漂い、果実感のニュアンスが加わりエレガントな印象を与え、
味わいでは酸と果実味、タンニンのバランスが広がりアフターで甘味を感じます。
(文:ヴェンティクワットロ 西舘さん)
ボディ 甘さ 酸味 果実味 複雑さ 樽香 3 3 3 3 5 3
- タイプ(Type)
- 赤ワイン(Red wine)
- 生産者(Winery)
- ヴェンティクワットロ
- 産地(Region)
- 日本(Japan)>飯綱町
- 品種(Grape)
- カベルネソーヴィニヨン
- 内容量(Volume)
- 750ml
- 備考(Remarks)
- 遅摘み