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フニェルリリンカ宣言 /百頭花画像
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フニェルリリンカ宣言 /百頭花

¥1,650
在庫あり
BiblioMania
"自らに由るという意味で自由である。現実のさなかにあって超現実を生きることについての、一種の人権宣言だともいってもよい本だろう。"

──巖谷國士(フランス文学者、評論家、随筆家、写真家)

 

"めっちゃ面白かった。これは世の正道を拒否し、全く別の法則に基づく妖精的世界への徹底した耽溺の書である。にも拘わらず科学の書であり、この本だけがこの世に存在していないのだ。それは読めば分かる。エレガントで土臭い無意味と無価値の徹底。完全なる自由の書。"

──吉村萬壱(作家)

 

"ロココ隠秘主義、フェミニズム妖精派、ケイオス・メスメリズムの輝く蜘蛛糸を暗殺者の針で編んだレース状の魔導書、或いは頭蓋内天井画。2025年現在の魔術師、魔女たちが今ここでキメるべき、取り返しのつかない、遠い宣言。" 

──磐樹炙弦(現代魔術研究・占師・詩人・翻訳)

 

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フニェルリリンカ、女性名詞。

──「超妖精は、ポーカーのために配られたカードで、おだやかにタロット占いを始めるだろう。」

シュルレアリスム宣言100周年、フニェルリリンカ元年。 フニェルリリンカとは何か? それはこの世のなかのあの世である。 そのほか、何もわからない。わからないが、この世にうっかり出てきてしまった。 小説、批評、絵、ブックデザインのすべてを百頭花がひとりで手がけ、この問いを追いかけた一冊です。

 

収録作品

 

p.7 言いたいことなんか何もない

「ああ、すっかり忘れていた、私は生れてしまったのだった。」 映画館、運命、居心地悪い身体、麗しの女ドブネズミとの対話。生れてしまってどうしようもない、全ての蒟蒻に向けた短編小説。

 

p.31  幽霊たちの声:新宿駅東口の記録

ある日の啓示──「人間はおどろくほど幽霊に似ている」。となれば、国内屈指の心霊スポットである新宿駅で、方々から到来する“幽霊”たちの声の断片を繋げば「都市によるオートマティスム」が成るのではないか? 2019・20年の記録。

 

p.39   ヴォイニッチ手稿を読む

ルドルフ2世やキルヒャーも手にした未解読の奇書・ヴォイニッチ手稿。 言語学の才はないが、愛と魔術ならある! 「生涯のバイブルを一冊だけ選ぶとするなら、ヴォイニッチ手稿を選ぶ」と堂々宣言、アナロジー頼りでこの手稿を読むことに。あの世界はいったい何処なのか? どうして植物たちはあんなに奇怪な姿をしているのか? 裸の女性たちは何者なのか? そもそも、この奇書は何のための書物だったのか? 美術(専門分野は違うが)の博士課程でもある著者がヴォイニッチ手稿の〈絵の解読〉を試み、従来の説とは異なる完全新説を提唱。イェール大学が公開する手稿の画像とも照らし合わせながら、じっくり読んでほしいエッセー。 結構真相に迫っている気がする。

 

p.79    プゥフ嬢

フニェルの家に迎えられた、麗しい、たいそう麗しい猫のプゥフ嬢。 貴婦人にして猛獣の彼女が、日々の遊びを通じてフニェルに教えはじめたのは、この宇宙の空気と時間をめぐる秘技だった。仕事も放り出し、猫の秘技を学び続けるフニェルにはやがて奇妙な力が宿り……。宇宙の謎を明かす短編小説。

 

p.113    天使業

「生れる前の人間」に物語を与え、生まれさせてやる天使の業。著者が出版社でライターをしていた頃に書いた掌編で、働きたくない気持ちがこれでもかと詰まっている。

 

p.117    自動的、妖精的──網代幸介の王国

このフェルナンド・ペソア式の画家が描きだす王国には、自動的(オートマティック)にして妖精的(フェーリック)な風景が広がっている。『てがみがきたな きしししし』(2021年、ミシマ社)をとりあげ、網代幸介の超現実を追う論考。

 

p.129    フニェルリリンカの風景

フニェルリリンカは、この世の中のあの世。その風景を、ボルヘス『幻獣事典』のイメージで、自作の絵と共に紹介する。

 

p.139    いくつかの絵

最近描いた絵(ペン画)を短い文章と共に掲載。

・《逆立ちダンス》(2024)

・《女王陛下のお遊び》(2024)

・《猫なしニヤニヤ笑い》(2024)

 

p.142    あらゆることのはじまりかけのはじまり、あるいはフニェルリリンカ宣言

──「超妖精は、ポーカーのために配られたカードでおだやかにタロット占いを始めるだろう」。

ブルトン(1896年生)の『シュルレアリスム宣言』から100年が経った。フニェルリリンカは「この世のなかのあの世」である。"この人生のなかに、あの世のすべてがある"とブルトンに知らせたのは、ほかならぬナジャ──女性であり、貧しく、精神病者として収容された施設のなかで亡くなったナジャ──だった。

超妖精の黄金の瞼は、いま、男たちとは関係なしにひらかれようとしている。 百頭花(1996年生)による女性形の宣言。


著者プロフィール

百頭花(著・画)
1996年生。イラストレーター、文筆家。博士課程(早稲田大学文学研究科)。主な仕事に「どうぶつタロット」(SAGARAND)シリーズの絵・デザインなどがある。2022年、神保町PASSAGE by ALLREVIEWS内に一棚店舗「書肆アルマジロ泥棒」開店。2024年12月、絵・小説・批評・デザインの全てをひとりで手がけた書籍『フニェルリリンカ宣言』を刊行。幻想文学から細密画、ヴォイニッチ手稿の新説まで、広範な内容を収録する。「書肆アルマジロ泥棒」をはじめ、ジュンク堂書店池袋本店1Fリトルプレスコーナー、文芸誌コーナー等で販売中。
 
サークル:アルマジロ泥棒
著者:百頭花
出版年:2024/4
版型:B6判並製
ページ数:150
頒布価格:1500円(税別)

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