紹介アプリではゲットできないのに黄色いモンスターが大人気!
中国なのにアメコミヒーローが激増!?
716種掲載
『どえらいモン大図鑑』大好評、本編第4巻登場!
●鬼を滅する少年剣士たちが、人気ゲームのキャラクターと禁断の融合●ヒーローフィギュアの在庫を塗り替え、アメコミヒーローに再就職●可愛いヒロインの生首が、歌いながらグルグル回転する狂気の玩具●スマホも、時計も、タイの国民的乗り物も、ロボットに変形●女の子向けの剣や銃 女の子向け変形ロボット 男の子向け魔法のバトン●新型コロナ発生直前、2020年の干支、ネズミ年のいんちきおもち
目次002 まえがき005 1章 コミカルキャラクター052 コラム1. 日本のいんちき053 2章 ヒーローキャラクター096 コラム2. メーカーロゴといんちきの微妙な関係?109 いんちき番長的 アジアでマジであったエピソード111 3章 ロボットキャラクター124 コラム3. いんちきおもちゃとイタリアの意外な関係150 コラム4. キャラものじゃないいんちきおもちゃ151 4章 女の子向けキャラクター167 コラム5. 2020年の干支事情168 2020干支のおもちゃ174 あとがき
前書きなど好久不見~! 오랜만이에요~! お久しぶりです~! みなさんお待ちかねの『いんちきおもちゃ大図鑑4』が完成しました! 1巻から2巻3巻(連続発売)まで8 年かかりましたが、今回は5年ぶりの発売です。昨年はスピンオフとなる『どえらいモン大図鑑』も発売し、ご好評をいただきました。
さて、念のため説明しておくとこの本で紹介している「いんちきおもちゃ」というのはアジア各国をはじめとする世界中で売られている、「お馴染みのキャラクターっぽいけど、どこかが違っている」玩具のこと。アニメや映画などの人気キャラクターに便乗しながらも、予想外の面白さや笑えるガッカリ感が出てしまった商品のこと。
今回の本では世界中で爆発的な人気になった『モンスターをゲットするゲームの黄色い電気ネズミ』と『アッセンブルして敵と戦うアメリカ映画のヒーロー』のアイテムが大幅に増加。さらには春節に中国で売られている干支玩具の中から子年のアイテムを厳選して紹介している。
世界には大手玩具メーカーは絶対に作らない、僕らの想像の斜め上を行くいんちき満載の商品が溢れているのだ。消費者を騙す目的で作られた露骨なコピー商品やニセモノとは違い、そのほとんどは現地の子供たちの需要に応えて作られたものであることも重要だ。そこには国ごとの経済事情から子供たちが高額な玩具を買ってもらえない状況でも、大手メーカーの商品よりも派手だったり、巨大だったり、余計なギミックが入っていたりと、子供たちをワクワクさせる工夫が詰まっている。だからこそ僕たちもいんちきおもちゃを面白く感じられるのだろう。
ところで、いんちきおもちゃが近年の日本でも大流行していたことに皆さんは気づいているだろうか? 2020 年に大ヒットした「鬼を滅するために刃を振るう」主人公たちが活躍するアニメに便乗して、元ネタの作品名を全く書かず、以前からあった刀の玩具を緑と黒の市松模様で塗られたパッケージに入れたり、どこかで見たような和柄の布で作られたマスクや巾着が売られたり……。これこそ「いんちきの呼吸おもちゃの型」なのだ!
さて、日本にもまだまだいんちきおもちゃが溢れていることがわかったところで、この後の第1 章から第4 章まで続く世界中のいんちきおもちゃの世界を楽しんでほしい。
この本で紹介するいんちきおもちゃのサウンドや動きなど、紙面でお伝えできない部分は僕のYouTube などで確認してもらえればより楽しめると思う。
この本を通じて、海の向こうの国にある玩具屋の店先でお気に入りのキャラクター(っぽい)いんちきおもちゃを手にした子供たちの笑顔を感じてくれたら嬉しいなぁ。
著者プロフィールいんちき番長 (インチキバンチョウ) (著/文)世界各地の変形ロボット玩具を集める収集家。海外での収集活動と同時に現地の美味いものを食べ歩くのが趣味なため、海外に行く機会が減ると痩せる傾向がある。アジアおもちゃコレクターユニット「アジアン 玩具 ジェネレーション(通称・アジガン)」としてトークイベントを開催する等、幅広く活動中。
加藤アングラ (カトウアングラ) (著/文)別名「加藤藏鏡人」。世の中の流れとは関係なく十数年前から在宅ワークを続け、世の中の不景気とは関係なくなかなか連載が貰えないフリーライター。ネット記事とかでもいいので連載募集中。代表著書:『いんちきおもちゃ大図鑑』『どえらいモン大図鑑』(社会評論社)『ダガング』(アスペクト)など。