漬物は1300年以上の歴史を持ち、ユネスコ無形文化遺産に登録された和食の「香の物」としても親しまれています。
本書では、漬物業界の第一人者である著者が全国の産地を訪ね歩き、現地での見聞や漬物にまつわる知識を、読みやすいエッセイ形式で綴っています。各漬物の製造現場の様子をはじめ、詳細な歴史的・文化的背景、豊富な歴史資料なども収録。読み応えのある一冊となっています。
漬物業界の関係者はもちろん、漬物に関心のある一般読者にも広くおすすめできる内容です。
■掲載内容
- 日本橋漬
日本橋の漬物問屋と福神漬- 梅干し
北野天満宮の大福梅と梅干し- 漬物と塩
塩田と漬物- 漬物指南書
『漬物鹽嘉言』と小田原屋主人- 練馬大根
練馬大根繁盛記- たくあん漬
沢庵和尚とたくあん漬- しば漬
京都大原育ちのしば漬- 菜の花漬
菜の花漬は黄金色- ショウガ
厄除けショウガ- わさび漬
清冽なワサビとわさび漬- ミョウガ
奈良時代からあるミョウガの粕漬け◎著者紹介東京家政大学大学院客員教授 農学博士
東京農工大学農学部卒業、東京都農業試験場食品研究室、東京都立食品技術センター副参事研究員、東京家政大学家政学部教授を経て、現在、東京家政大学大学院客員教授、四川大学客員教授(中国)、(一社)全国漬物検査協会会長。
教鞭をとる他、マスコミでも活躍。漬物の科学・機能性について分かりやすく解説。
◎関連書籍