本書は2030 年にかけての食品企業のグローバル戦略を取り上げています。2020年代に入り、日本企業のグローバル戦略の必要性は、更に高まっています。
第1部では2030 年を展望したグローバルポートフォリオの課題として、日本の食品企業の海外展開を振り返り戦略や地球市民としての責務を説いています。
第2部では新たな事業領域を探るイノベーション・日本独自の商材、キラーコンテンツの活用・社会課題の解決に向けての3つのカテゴリーで様々な企業の動きを紹介しています。
■内容
- ◆はじめに
- ◆第1部 2030 年を展望したグローバルポートフォリオの課題
第1章日本の食品企業の海外展開を振り返る
第2章グローバル食品企業の戦略
第3章サステナビリティ=地球市民の責務
コラム:フードテック(Foodtech)・人口減少する日本市場の将来- ◆第2部 チャレンジする日本の食品企業に学ぶ
「チャレンジする日本企業」の学び方
■新たな事業領域を探るイノベーション
■日本独自の商材、キラーコンテンツの活用
- Ajinomoto Group Shared Value の追求「アミノ酸のはたらきで食と健康の課題解決企業」を目指す・味の素
- 栄養報国からグローバル・アドバンスト・ニュートリションへ ・明治
■社会課題の解決に向けて
- 「カップヌードル」グローバルブランディングの深化・日清食品グループ
- 「IN EVERY HOUSE」を世界へ・ハウス食品グループ本社
- 世界の食卓にキッコーマンしょうゆを〜グローバル・スタンダードの調味料を目指して〜・キッコーマン
- 創立100 年、ポッキー海外生産50 年、江崎グリコの挑戦・江崎グリコ
- 世界のティーカンパニーを目指して「お〜いお茶」をグローバルブランド化する挑戦 ・伊藤園
- 日本独自の商材、米菓の強みを活かして海外展開に取り組む“ 新潟から世界を目指して”・亀田製菓
- オタフクソース、海外への展開 ソースを売るのではなく、お好み焼を広める・オタフクソース
- 世界初のカニカマを世界で売る・スギヨ
- 世界の「鰹節屋・だし屋、ヤマキ。」に向けて・ヤマキ
- FURIKAKE・ゆかり?を世界の調味料へ・三島食品
- 時をこえ、親しみの心をおくる・白鶴酒造
- グローバル展開への歩みと植物性素材によるサステナブルな食の未来の共創・不二製油グループ本社
- 広大なオーストラリアの地から確かな品質を世界の食卓へお届けする〜ニッポンハムグループの豪州牛肉事業の取組み〜・日本ハム
- 終章 おわりに
- 執筆者紹介
日本貿易学会「学会奨励賞」を受賞しました
著者の加藤孝治氏(左)と新井ゆたか氏(右)