伊勢志摩産の上質な葉あらめです。板あらめともいいます。
あらめ巻きにお使い下さい。
〇あらめ巻きとは干しアラメは20分ぐらい水に戻していわしやさんまなどの旬の魚の切り身を巻き、甘辛いたれで味付けされたものを「あらめ巻き」といい、伊勢志摩地域の伝統的な郷土料理です。
水で戻したアラメでイワシを包むように3回以上巻き、醤油、砂糖、酒などで煮付ける。神島や東紀州地域ではサンマを使うことが多く、答志島ではイワシが多いがサンマ、タチウオなど、北勢地域ではハゼなどの淡水魚を使います。魚の種類は地域によって異なり、旬の魚をアラメで巻いて煮付ける料理です。
〇あらめとはあらめは(荒布)わかめに似た外観をしていますが、荒々しさをもつことからあらめという名が付けられたといいます。
あらめはひじきやわかめとは違った食感をもち、戻し時間が短いため料理に使いやすい海藻です。また、食物繊維やβ-カロテン、ミネラル類が豊富な食品です。
あらめは三重県伊勢志摩の特産品で、伊勢神宮にもお供えされる日本固有の海藻です。養殖はできないため、あらめはすべて天然ものです。現地では素潜りで刈り取りながら採られるますが、素潜り漁法従事者が減少しており収穫量も減少傾向にあります。そのため、特産品かつ貴重な海藻となってきています。
〇特徴わかめよりも肉厚なのが特徴です。海中で採取したのち天日乾燥し、渋みを取り除き食べやすくするために蒸し加工、圧搾、裁断、乾燥という工程を踏んでから出荷されます。
海中のあらめはわかめによく似ているが、乾燥させるとひじきに似ています。大きく異なるのは食感で、あらめのほうがひじきよりも歯ごたえがあります。その一方で、水で戻す際にひじきは時間がかかるが、あらめは短時間で戻るという違いもあります。
〇食物繊維が豊富あらめ100g当たりには炭水化物が56.2g含まれていますが、そのうち食物繊維が48.0gとなっています(※1)。つまり、あらめに含まれる栄養素の約半分が食物繊維ということです。あらめを含む褐藻類の食物繊維には、アルギン酸という成分が含まれます。
〇β-カロテンあらめにはビタミン類も含まれ、とくに多いのがβ-カロテンです。あらめ100g当たりには、2700mgのβ-カロテンが含まれています(※1)。
〇ミネラル海藻類はミネラルが豊富なことで知られていますが、あらめにもさまざまなミネラルが含まれています。あらめ100g当たりに含まれる代表的なミネラルには、ナトリウム(2300mg)、カリウム(3200mg)、カルシウム(790mg)、マグネシウム(530mg)、リン(250mg)があります(※1)。
※1出典:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」