1970年代中頃にパンク・ロックが大流行した当時のイギリスの社会状況は、現在の日本とよく似ている。原油価格の高騰、極端なインフレ、上昇する失業率、上流階級への不満——そうした社会に対する鬱憤が爆発し、若者による文化革命が起こった。パンクとは何か? どのようにして生まれ、社会をどう変えていったのか?関係者への取材と文献調査を通じて、その正体を明らかにする。【CONTENTS】◆ある寓話構成/編集部 作画/コルシカ◆早わかり ロンドン・パンク史(1973~1980)文/赤田祐一 作画/関根美有◆インタビューパンクと伝統 巫女舞・いろ 織茂敏夫インタビュー聞き手/宇田川岳夫◆まんが「怪しい女」作/蛭子能収◆パンクの女王 ジョーダン・ムーニー文/鳥谷晴菜◆ドールズ、ヴェルヴェッツ、T.G.──パンクについて考察する講師/松谷健(キャプテン・トリップ・レコード代表)◆インタビュー「NO!」ではなく「NON!」能勢伊勢雄◆インタビューパンク文化の発信基地 A store Robotディレクター宮崎洋寿に聞く聞き手/持田保+赤田祐一(本誌)◆インタビュー48年間、パンクを継続しているバンド 突然段ボール 蔦木俊二文/新井宗彦◆ 100年前のパンク詩集『死刑宣告』内堀弘(「石神井書林」店長)に聞く◆まんが「ひつじ」作/まどの一哉◆ブックガイド パンク おすすめする本文/持田保、宇田川岳夫◆パンク年表(1973~1979)構成/編集部