2013年6月、「タモリ倶楽部」にて架空地図特集が放映、SNSをきっかけとした作者同士の交流が生まれるなど、空想地図にとって2010年代は拡大の時代でした。巻頭特集は、空想地図作者3名(Rano、地理人、うねおか)による鼎談を中心に、空想地図界の当時を振り返る「空想地図界 変化と拡大の2010年代」。手描きとデジタルの双方を経験したSightaw氏・まのいち氏、デジタル黎明期に独自の試行錯誤を展開したまっち氏、鉄道をきっかけに架空の世界を作り始め、地図に留まらない創作を展開するはすま氏など、多様な空想地図や作者の姿にも迫ります。
空想地図とは 、 一言で表すと「実在しない空想上の土地を描いた地図」。街や地域や国、あるいは惑星まで、地図によって世界の様子や営みを表現する営みです。近年、少しずつ SN S やメディアで取り上げられつつも、まだまだニッチでマイナーな趣味でしよう。本書は、そんな「空想地図」の世界や、そこから派生する様 々 なものごとを記録し深堀リし、紹介するマガジンです。
【目次】
・鼎談:タモリ倶楽部から「学会」まで空想地図界変化と拡大の 2010年代Rano✕地理人✕うねおか
・特集:2010年代作者の地図作品から見る「空想地図の時代」Sightaw,まのいち
・INTERVIEW:パソコン普及初期、ネット普及以前アナログとデジタルが混ざる時代の空想地図作品まっち✕今和泉隆行(地理人)
・INTERVIEW:空想地図をつくる人架空創作のススメはすま(聞き手:空想と地図編集部+椎葉っも)
・編集後記