パソコン、テレビゲーム、ソーシャルネットワーク。わたしたちの暮らしに欠かせないデジタルメディアは、いつ、どのようにして生まれたのか? 技術と文化が交差するところに浮かび上がってきたのは、型破りな人物たちの存在だった…。機械史を辿るだけではわからなかった、デジタルメディアの「もうひとつの歴史」。◆まんがで学ぶ メディアの歴史作画/関根美有 中野画美 河井克夫原作/赤田祐一(本誌編集部)0章 マクルーハンと地球村1967年、『メディアはマッサージである』が若者のバイブルになり、情報革命の口火をきった1章 テック鉄道模型クラブ1958年、ハッカーと呼ばれる人種がMITから生まれてきた2章 PDP-11961年、コンピューターの歴史を塗り替える革命的小型マシンが誕生した3章 スペースウォー1962年、SF小説をヒントにして世界初のビデオゲームが生み出された4章 ホール・アース・カタログ1968年、サンフランシスコでこれまで類のないカウンター・カルチャーの百科全書が創刊された5章 LSDの次に来るもの1972年、ハッカーたちの宇宙戦争ゲームにスチュワート・ブランドは未来を見た6章 THE WELL1985年、『ホール・アース・カタログ』は紙から電子に移行し、コンピューターによって結ばれる情報共和国が生まれた7章 電子のエデン1967年、“恵み深きマシン”というブローティガンの詩がデジタル・ユートピアを幻視した8章 アラン・ケイ1977年、未来のパソコンの青写真となる重要論文『パーソナル・ダイナミック・メディア』が発表された終章 禅とオートバイ修理技術1974年、“禅”と“オートバイ修理”について書かれた本が評判を呼び、さまざまな考えが引きだされた《主な登場人物》◆マーシャル・マクルーハン メディア学者、『メディアはマッサージである』◆スチュワート・ブランド 『ホール・アース・カタログ』発行人◆スティーブ・ラッセル 元祖ハッカー、スペースウォー開発者◆アラン・ケイ 「ALTO」「Dynabook」考案者◆リチャード・ブローティガン 詩人、作家、『アメリカの鱒釣り』