バブル期のアノニマスデザイン「ファンシー絵みやげ」徹底解剖!
調査した土産店、約6000店!保護した個体、約27000種!
ファンシー絵みやげ研究家の山下メロによる「ファみやげ」解説がついに書籍化。
全国行脚・個体比較・分析推察をもって、ヘンテコかわいいファンシー絵みやげカルチャーをテーマ別に解説&ツッコミ!
懐かしいけど斬新、ゆるいけど辛辣、浅そ~に見えるファンシー絵みやげの世界をぐわしぐわし深掘りした一冊です。平成レトロ研究家として知られる山下メロさんが、長年にわたり全国の土産店から収集した「ファンシー絵みやげ」を徹底分析。いっけん“浅~く”みえるそのイラスト、懐かしグッズに隠されたディープな世界を、ときに軽妙に、ときにシリアスに紹介します。オールカラーで紹介するさまざまなファンシーグッズはグラフィカルに構成され、昭和~平成レトログッズのデザイン帳としてもお楽しみいただけます。
前書きなど
【はじめに】
あなたはファンシー絵みやげを知っていますか。1980年代から1990年代にかけて日本中の観光地で売られていた子ども向け雑貨みやげの総称です。漫画タッチのイラストを使ったお土産品たちのことは、長らく人々の記憶から薄れかけていました。これは明確な総称が普及していなかったのが原因なのではないかと思い、〝ファンシー絵みやげ〞という名称を考案したのです。
10年近くかけて日本全国の観光地の土産店・売店を調査し、現在も生存個体を保護するという活
動をしています。
ファンシー絵みやげについてはすでに拙著『ファンシー絵みやげ大百科』(2018年 イースト・プレス刊)にて詳細に紹介していますが、商品の種類がおそらく数十万種と推定され、あまりに文化として奥が深いため、まだまだ伝えきれていない部分が多数存在します。
その中でも、筆者がファンシー絵みやげにおいて特に伝えたいのは、全国流通する商品にはない魅力です。そのひとつが「軽いノリ」と、そこからくる可笑しさ。本書では、その部分にフォーカスして、ファンシー絵みやげが持つ楽しさや時代の空気感をお伝えしていきます。
――山下メロ
【著者プロフィール】山下メロ (ヤマシタ メロ) (著)1981年 広島県で生まれ埼玉県加須市で育つ。記憶の扉のドアボーイ。平成レトロを提唱し、バブル期を軸に昭和・平成の庶民風俗を研究。スケルトンなど透明文化、通信機器やデジタル商品、タレントショップ、ヤンキー文化、ギャル文化などを追い、当時の若者の部屋を再現した展示を行っている。他にもバブル期の子供向け観光地みやげ「ファンシー絵みやげ」を研究。日本全国へ出向いて保護活動を行い、これまでに6000店舗を調査し25000種を保護してきた。そのフィールドワークの出来事や調査結果を各メディアで随時発信。TBS系『マツコの知らない世界』など多数のメディア出演を通じて懐かしい文化を紹介している。著書に『平成レトロの世界』(東京キララ社刊)、『ファンシー絵みやげ大百科』(イースト・プレス刊)。『週刊プレイボーイ』(集英社)にて「山下メロの平成レトロ博物館」を連載中。
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