【紹介】川野芽生の歌ははじめての言葉をもって中川多理の人形に分け入っていく骨を葩にして
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疫病と戦争とまだまだ多くの心の災禍と封印されざるものの記憶が残る廃鳥庭園此処には、記録から抹殺された廃鳥たちの骨片遺伝子が残っている。
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『Lilith』 で第65回現代歌人協会賞を受賞の川野芽生が人形を詠む人形作家・中川多理との希代稀なコラボレーション!
【著者プロフィール】川野芽生 (著/文)歌人、小説家。2018年、第29回歌壇賞受賞。第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房、2020)にて第65回現代歌人協会賞受賞。小説集に短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社、2022)、掌篇集『月面文字翻刻一例』(書肆侃侃房、2022)、長篇『奇病庭園』(文藝春秋、2023)がある。エッセイ集『かわいいピンクの竜になる』(左右社)刊行。
中川多理 (写真)人形作家埼玉県岩槻市生まれ。筑波大学芸術専門学群総合造形コース卒業。DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。札幌市にて人形教室を主宰。作品集に『Costa d'Eva イヴの肋骨―中川多理人形作品集』『夜想#中川多理―物語の中の少女』 『薔薇色の脚 中川多理人形作品集』、山尾悠子との共著『小鳥たち』、 『新編 夢の棲む街』(いずれもステュディオ・パラボリカ刊)など。