紹介食物が世界文明を築きそして崩壊させた。メソポタミアからエジプト、古代ギリシャ・ローマ、中世ヨーロッパ、現代のアメリカ、中国まで、食糧の視点から描く1万年史。現代の食システムの危うさを浮き彫りにする、壮大なる歴史ノンフィクション。人間は食糧を作り、交換することで複雑な社会——食糧帝国を築いた。「余剰」「貯蔵/出荷」「交換」が食糧帝国の3つの機能である。
目次第1部 食糧の代償(市-食糧交易食糧貯蔵庫-一万トンの穀物をどうするか?農場-利益のための食糧生産と環境からの搾取)第2部 のしかかる代償(水-危険をはらむ潅漑土-生きるための化学氷-食糧の保存)第3部 からっぽのポケット(血-食糧の征服金-茶と飢饉時-フェア、オーガニック、そしてスロー)結論 大食の新しい潮流と明日のメニュー