緻密な書き込みと地理的な専門知識に裏打ちされ今ブームの兆しを見せる空想地図。活動する20人の空想地図職人たちの地図を紹介。その地図に記された地理や都市を解説しながら現実の都市をより深く理解できる一冊ッ!
【紹介】最高密度のジオフィクション!緻密な描き込みと専門知識に裏づけられた、20人を超える作者のリアルな空想地図を紹介。目を奪われるもよし、描いてみるもよし。都市と地理のダイナミクスが見えてくる。
リアルすぎる架空の地図「空想地図」を読み解けば、現実の都市・地域の姿が見えてくる。作者たちの緻密な描き込みに目を奪われるもよし、実際に描いてみるもよし。空想と現実を行き来しながら、地理・歴史・都市計画の専門知識に裏づけられた描画・修正のプロセスを追えば、地図の読み方・都市の見方が奥深く理解できる!
【目次】最高密度のジオフィクション!緻密な描き込みと専門知識に裏づけられた、20人を超える作者のリアルな空想地図を紹介。目を奪われるもよし、描いてみるもよし。都市と地理のダイナミクスが見えてくる。
リアルすぎる架空の地図「空想地図」を読み解けば、現実の都市・地域の姿が見えてくる。作者たちの緻密な描き込みに目を奪われるもよし、実際に描いてみるもよし。空想と現実を行き来しながら、地理・歴史・都市計画の専門知識に裏づけられた描画・修正のプロセスを追えば、地図の読み方・都市の見方が奥深く理解できる!
【目次】第1部 空想地図を読み解く1-1 広範囲を見渡す地図帳・道路地図1.北神公国連邦[作:立雪譚] …地形と交通網で地域の全体像をつかむ2.城栄国[作:想像地図の人] …鉄道、道路、水域のみが描かれた道路地図から見る国全体の大きな地図
1-2 地形や建物の表現が緻密な地形図3.楠崎市[作:呼鈴] …都市部と山間部の描写が鮮やかな20万分の1地勢図で地形や都市圏の全体像を視覚的につかむ4.泉原市[作:まのいち] …いくつもの川から見えてくる平野や段丘の成り立ちを地形図で眺める5.白戸町[作:sightaw] …山間部の街道の要衝の町で地形図と都市地図の表現を見比べる6.鷹津市[作:りーべ] …日本に似て非なる六州帝国の首都。小さな港町が、ここ100年で大都市化!?7.鉾沢市[作:faraway places] …山間部の小都市で交通インフラと工業の発展を読み解く
1-3 都市や交通の情報が詰まる都市地図8.富井市・石松町[作:しぞ~かおでん] …交通と工業で都市化した、伊豆半島の西部に浮かぶ半架空の島9.多奈崎市[作:Rano] …日本的な地方都市の中心地と郊外の事情が鮮やかに読み取れる、県庁所在地10.高見市[作:shintama] …旧街道が集まる都市が、どのように現代の都市化を果たしたかを都市地図から読む11.成元市[作:275きろぼると] …城下町から工業地帯、新旧さまざまな住宅地まで、幅広い都市の様相を見る12.芳丸市[作:275きろぼると] …大都市郊外の都市計画や大規模な宅地開発を、都市地図から読み解く
1-4 その他の地図13.多米市[作:志歌寿ケイト] …土地の区割りを細やかに記録し、街の歴史が読み解ける地図14.関央市郊外[作:地理人] …農村集落の形をとどめたまま、住宅が増えた地方の都市郊外15.玄武市郊外[作:地理人・ウラカシ] …1970~80年代に造成された、農地が広がる都市郊外の新興住宅地16.笹羽市・金坂[作:森下洋平] …民間作成の古地図で江戸時代から明治時代への都市の変化を眺める
<コラム(1)>空想地図の歴史I ~数百年の歴史がある密室趣味<コラム(2)>空想地図の歴史II ~ネットがもたらした空想地図の共有<コラム(3)>空想地図の世界的進化 ~海外の空想地図と空想都市の進化形<コラム(4)>空想地図作者が考えること ~人はなぜ空想地図を描くのか
第2部 描き替わる中村(なごむる)市の空想地図2-1 中村市を読み込む(1)中心市街地 …地図から賑わいが見えてくる(2)周辺の小さな街 …街の空気感の違いを見る(3)市街地の変化(1)…城下町から近代都市へ市街地の変化(2)…戦後から高度成長へ2-2 中村市はどう描かれたか
<空想測量会議> 識者とともに中村市を検証する第1回 地形編 ゲスト:羽佐田紘大第2回 歴史編 ゲスト:重永瞬/小林護第3回 都市計画編 ゲスト:三文字昌也/上原翔
<コラム>中村市の存在する世界 ~中村市周辺の多くは未確定
第3部 空想地図を描いてみる ~描いて分かる都市と地理~・空想地図を描き始める・描く上での縮尺や架空度・作者の技術向上のための空想地図塾
<空想地図塾>・課題(1) 町丁目界・課題(2) 都市の不規則な区画・課題(3) 耕地整理と宅地化・課題(4) 新旧の街道・課題(5) 急傾斜と緩傾斜
<コラム>空想地図を描くツール
【著者】今和泉 隆行 (イマイズミ タカユキ) (著/文)1985年生まれ、通称「地理人」。7歳の頃から空想地図(実在しない都市の地図)を描き、大学生時代に47都道府県300都市を回って全国の土地勘をつける。ゼンリンメールマガジンや日経ビジネス等で、都市や地図の読み解き方を中心に執筆中。その他、ワークショップや研修、テレビドラマの地理監修・地図製作にも携わっている。著書に『みんなの空想地図』(白水社、2013)、『「地図感覚」から都市を読み解く:新しい地図の読み方』(晶文社、2019)、『どんなに方向オンチでも地図が読めるようになる本』(大和書房、2019)など。