【説明】17世紀に発明された投影装置であるマジック・ランタン。ロウソクやランプを光源に、ガラスに描かれた図像を、レンズを通してスクリーンに投影する。現在のプロジェクターやプロジェクション・マッピングの原型とも言え、聴衆に視覚的に情報を伝えるメディアであり、多様なイメージで人々を魅了するエンターテインメントでもあった。日本では写し絵や錦影絵、幻燈としても知られる、「映画以前」の初期映像文化の貴重な図像や投影装置をフルカラーで紹介し、マジック・ランタンの現代性を照らす。
【目次】ごあいさつ Foreword
謝辞 Acknowledgements
図版 Plates
1 マジック・ランタンの誕生 The Birth of Magic Lantern
2 マジック・ランタンの流行 Magic Lantern Mania
3 日本のマジック・ランタン Magic Lantern in Japan
4 スライド Slides
5 マジック・ランタン以後 After Magic Lantern
論考 Essays
遠藤みゆき マジック・ランタンの両洋Endō Miyuki, Magic Lantern in the West and the East
エルキ・フータモ マジック・ランタンとスクリーン・プラクティス――メディア考古学的省察Erkki Huhtamo, The Magic Lantern and Screen Practice: Media Archaeological Refl ections
草原真知子 旅する幻燈Kusahara Machiko, Magic Lantern and its Travels
主要参考文献 Selected Bibliography
作品リスト List of Works