【概要】松尾貴史氏、絶賛!! 「超常現象を偏愛する私にとって、こんなに痛快な読み物はありません。1億総オカルト化のこの国を救う1冊であることは間違いないでしょう!」『FBI超能力捜査官』『TVのチカラ』等のテレビ番組の捏造やインチキを、具体的に徹底解明! 大人も子どもも楽しく読めて、ためになる。テレビのウソから身を守りたい人必読の1冊。
【目次】まえがき――テレビのインチキを見破る楽しみ 3
登場人物 4
●プロローグ 超能力で雲が消せる? 9謎の雲消しおじさん 10本当に雲が消えた! 11パパも超能力者? 13手を使わずに人間を倒す!? 14誰でもできる気功術 16雲消しのタネ明かし 19コラム:やってみよう、雲消しの術 20エナメル線で背が伸びる? 21対照実験とは? 23
●第1章 ビデオで見破れ、超能力のウソ 25超能力番組を見る心得 26ダウジングの秘密 27曲がる金属棒 30卵の上に乗る男 32手をふれずにコンパスを動かす男 37手から煙を出す男 42消えたエクトプラズムの謎 45ベラの予言は当たったか? 48謎の超能力者、ミスターX現わる 51コラム:フィボナッチ数列 55ショック! テレビ局の陰謀だ! 57コラム:検索してみよう 59すべてのトリックは見破れない 60
●第2章 ビンから消える錠剤の謎 65きみもトリックを見破ってみよう 66夕帆ちゃんの名推理 69錠剤は抜けていなかった! 71あばかれていた王姉妹のトリック 74インチキだらけ! 中国の超能力者 84信じる方にも問題がある 90
●第3章 透視能力で犯罪を解決できる? 93超能力で行方不明者を探せるか 94遠隔透視実験開始! 95街の中でクマを探せ 98場所を変えても見つかった! 100当てずっぽうでもよく当たる 102コラム:実験してみよう 104実験で否定されたサイコメトリー 105学生の成績は超能力者より上! 107ダウジングも役に立たない 109坂本弁護士一家殺害事件 110見当ちがいのところを探すダウザー 112イギリスのダウザーも大ハズレ 117オウム事件の教訓 121
●第4章 『TVのチカラ』超能力者の実力は? 125事件は超能力で解決したのか? 126事件を推理してみよう 128透視結果が変えられていた! 1313人の透視がバラバラ! 134ヤラセの瞬間が映ってる? 136『首相の秘書からの感謝状』じゃなかった! 138テロ事件を夢で予知した? 141事件が起きたあとで予言する 143六甲アイランド大橋は幅2m? 145テストはすべて不合格 149的中したクロワゼの透視 152「当たった」としても本物とは言えない 153ゆがんでしまったクロワゼの記憶 156『TVのチカラ』の罪 158
●第5章 『FBI超能力捜査官』ジョー・マクモニーグルの真実 161スターゲート計画とは? 162人質解放に透視が役立った? 163経歴紹介はデタラメだらけ 166やりすぎ! テレビ局が作った「再現ドラマ」 170マクモニーグルが核戦争を阻止した? 174「FBI捜査官」じゃなかった! 178東京タワーが都庁に見えた? 180マクモニーグルの透視、大ハズレ 183記憶はあてにならない 188びっくり! 露天風呂が消えちゃった 190これってほんとに幼稚園? 194
●第6章 『FBI超能力捜査官』スタッフの足どりを追え! 199行方不明者探しを検証しよう 200三島市の外に出てしまう! 201商店街が朝市にされた! 205歩いた道順が地図とちがう! 208インターネットで駅を探せ! 211伊豆長岡にやってきた 213スタッフの歩いた道をたどる 215恐るべし、テレビのマジック 218ほかにも怪しいところがいっぱい 221
●第7章 超能力を科学的に研究するには 225非科学的と決めつけてはいけない 226ダブル・ブラインドとプラシーボ効果 227遠隔透視は証明された? 229否定されたパソフとターグの実験 231超心理学の本は信用できるか? 233超心理学の世界のスキャンダル 235失敗しても言いわけできる 236プロジェクト・アルファ 239日本じゅうの時計が動いたわけは? 241超能力者、みんな落第 244ランディの100万ドル超常現象チャレンジ 245○×式テストで霊能力を封じる 2489才の女の子にもできちゃった! 251
●エピローグ 映像のウソにご注意 255カメラマンは透明人間? 256ドキュメンタリーの裏側はどうなってる? 258逆もどりしながら撮影してた 259事実を再現するのは許される? 261レミングは川に飛びこまされた 263ニュースとドキュメンタリーのちがいとは? 2659.11報道の真相は? 268バラエティ番組はウソだらけ! 271疑いながら楽しもう! 274あとがき 277
【著者略歴】山本弘(やまもと・ひろし)SF作家・と学会会長。科学とトンデモをこよなく愛する。代表作は『神は沈黙せず』『アイの物語』『詩羽のいる街』(角川書店)、『地球移動作戦』(早川書房)、『MM9』(東京創元社)、『去年はいい年になるだろう』(PHP)など。小説家としての活動と並行して「トンデモ本の世界」シリーズ、『ニセ科学を10倍楽しむ本』(楽工社)なども執筆。