UFO、UMA、超能力、心霊写真、ピラミッドパワー、ムー大陸などの70年代オカルトは、どこから来て、どこに向かったのか?本書、著者が子ども時代に体験した昭和オカルトブールの検証から始まり、その発祥をたどり、日本で“オカルト”と呼ばれているものの実態に迫ろうというものである。そこからみえてくるのは、社会現象としてのオカルトブームに映し出される戦後日本や僕らの姿なのだ。ネット時代の今、個人はオカルトの自由とでもいえる状況を謳歌している。混迷する21世紀を生き抜くためにも、きみもオカルト好きをカミングアウトしようではないか!
【目次】
プロローグ 僕らの血肉となったオカルトの源泉第一章 宇宙開発時代の空飛ぶ円盤第二章 ユリ・ゲラーと米ソ超能力戦争第三章 四次元とピラミッド・パワー第四章 ネッシー捜索隊から深海巨大生物へ第五章 心霊写真と日本の心霊研究の復興第六章 日本沈没と失われた大陸伝説第七章 ノストラダムスの大予言と人類滅亡エピローグ 2020年ネオトーキョー
【著者情報】前田亮一(まえだりょういち)1965年東京生まれ、千葉大工学部卒業後、白夜書房(コアマガジン)を経てフリーランスに。ケロッピー前田のペンネームで世界のアンダーグラウンドカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌「ブブカ」「バースト」「タトゥー・バースト」(ともに白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。ハッカー、現代アート、陰謀論などのジャンルにおいても海外情報収集能力を駆使した執筆を展開している。