紹介幻の爆弾解説書が復刊。爆弾教本、バクダンの歴史、爆裂弾の発明、加波山決起、アンパンと爆裂弾、テロ爆弾の系譜、軍事委員会、筑波山中の公開実験、テロ爆弾研究室、監視と死、パリのテロ爆弾、の全11章で解説。
大逆事件からイラクの自爆攻撃まで、テロ爆弾は恐るべき「進化」を遂げた。著者は、TV・映画業界の技術要員として業績を重ねる傍ら、歴史的なテロ爆弾を自ら再現制作する試みを続けてきた、彼の経験を見込んで、某地下組織が接触してきた。彼が案内されて行った地下組織の爆弾学校で見たモノは……。すべて実話の告白手記。
著者プロフィール木村 哲人 (キムラ ノリト) (著)1933年、茨城県に生まれる。茨城大学電気工学科卒業。映画、テレビの録音技師。東映東京撮影所、日本テレビなどで映画、テレビ番組制作を担当。大島渚、寺山修司(故人)らとアテネフランセ学院で映画製作講座を開設した。映像技術、メディア評論などで、NHK、民放各社のテレビ・ラジオ番組に演出。1963年カンヌ・グランプリ『老人と鷹』をはじめとして国際コンクール受賞32作品の制作に関係。技術評論の執筆多数。音響効果の解説『音を作る』は三谷幸喜監督の映画「ラヂオの時間」の原作となった。どんな音でも作ることから、業界では「音の仕掛け人」のあだ名があった。2004年、逝去。
<著書>『テレビは真実を報道したか』三一書房『キムラ式音の作り方』『発明戦争』『真空管の伝説』(以上、筑摩書房)『水戸黄門は“悪人”だった』『こうすればあなたもTVに出れる』『TV・芸能ギョーカイ用語早わかり』『戦争中は“極楽”だった』(以上、第三書館)など