【紹介】世界の神話や物語に、果たして「愛」は描かれているのだろうか? 慈しむ愛、禁じられた愛、呪われた愛、無償の愛、性的な愛、動物への愛......愛と苦しみ、愛の二元性について考えるための手掛かりを、古今の神話・文学にさぐり、美術作品において視覚化された様々な愛の形を提示する。
「まえがき」より「愛」の名作といわれるような作品などにも、実は「愛」の絶望が語られているのではないかという視点から、愛の神話をみなおしてみた。ここには愛するための「手引き」はない。愛と苦しみについて考えるための手掛かりを、古今の「神話」や「文学」や「絵画」にさぐったのである。【目次】第1章 愛とはなにか第2章 世界の愛の神話-ヨーロッパとアジア第3章 世界の愛の物語-説話、昔話第4章 愛の二元性第5章 不幸な愛第6章 愛の図像学