嬲られ、分断され、見棄てられ、狂騒する荒れ地。世界中の無法地帯、紛争地域を渡り歩いてきた死体写真家・釣崎清隆が取材ではなく自らの目で見た一作業員として対峙した収束現場の最前線。
使命感に燃える地元作業員と、様々な思いにかられ各地から集まった作業員たちによる人間模様。浮き彫りとなる矛盾。蔓延する言説が前進を妨げ、剥き出しの3号機原子炉への「特攻」、「エアサーベイ」など、知られざる福島第一原発収束作業の実態!!むしろ被災後の方が切実な福島の悲劇に、あわれみではなく名誉を讃えよ! 著者渾身の男達の群像劇。