シリーズ累計20万部突破!
小説、脚本、マンガ、演技、二次創作、TRPG…すべての創作者必携のバイブルが、大幅増量して再登場!!
「彼は喜びを感じた」と書いても、読者は感情移入してくれない。それなら、どう書けばいいのか。ヒントはこの辞典の中に、さまざまに示されている。――飯間浩明(国語辞典編纂者、『三省堂国語辞典』編集委員)
2015年の発売から、SNSを中心に何度も話題になり版を重ねた 『感情類語辞典』。「感情」にまつわる表現の幅をぐんと広げてくれる本書は、様々な創作活動を助ける貴重なツールとして重宝されています。
愛、憎しみ、孤独、懐かしさ……。物語を生き生きと描くためには、その渦中に置かれた登場人物・キャラクターの心理を、生き生きと「描写する」ことが不可欠です。でも、頭で考えるだけでは、どうしてもいきづまりがちです。気づくといつも同じリアクションをさせてしまったり、ドラマ性のない説明文になってしまったり、大げさに書きすぎてリアルでなくなってしまったり、会話に頼りすぎてストーリーがおざなりになってしまったり……。こうした失敗に陥らずに、そのキャラクターらしい、自然でオリジナルな表現を生み出すには、どうすればいいのでしょうか?
本書は、人間の喜怒哀楽を項目化し、それぞれの感情に由来する行動や反応を集めた、創作者のための新しい「類語辞典」です。本書が手元にあれば、お決まりの表現に頼らずに、登場人物をより人間らしくリアルに描き、物語を引っ張っていく魅力的なキャラクターを生み出すことが可能になります。
ある感情における、目に見える「外的なシグナル」、体の内側に起こる「内的な感覚」、心理状態を表わす「精神的な反応」、そしてその感情が強烈だったり、長期にわたる場合のサインや、本人が周囲に隠したり、自覚がない場合のサインなど……ひとつの感情につき、60~90個前後の「類語」が収録されています。
増補改訂版ではより細かい感情を表現するために、項目数が75から130と大幅に増量。「読むだけで心に突き刺さる」と評判だった、悩める創作者を導く「まえがき」の部分も加筆されています。
さらに、各感情に結びついた行動を描写しやすくするため、その感情を強く想起させる動詞のリストを新たに追加。また、キャラクターの感情が今後どう移り変わっていくのかをわかりやすくするため、各感情が発展あるいは後退すると、どの感情に至るのかが参照できるようになりました。
小説家だけでなく、脚本家、シナリオライター、漫画家、さらには演出家や俳優など……物語の執筆だけでなく、キャラクター作りや役作りといった<人間を表現する仕事>のよき相棒として、あらゆる創作者を助けてくれる「類語辞典」です。
☆フィルムアート社の『類語辞典』シリーズ◎特設サイト(創作に役立つ様々なツールが無料でダウンロードできます)◎『性格類語辞典―ポジティブ編』◎『性格類語辞典―ネガティブ編』◎『場面設定類語辞典』◎『トラウマ類語辞典』
人間は感情の生き物であり、感情に衝き動かされて生きている。私たちが人生において何を選択し、誰と一緒に過ごすのか、どういう価値観を持つのかは、感情に左右される。また、私たちは感情に刺激されてコミュニケーションし、有意義な情報や信念を人と分かち合いたいと思っている。情報や感情は会話の中で言葉を通じて伝えられるものだと思われがちだが、多くの研究によれば、コミュニケーションは最大で93パーセント非言語によって行われている。たとえ感情を表に出さないようにしていても、ボディランゲージや口調で本心は伝わる。だから皆言葉を交わさなくても人の心を読むのがうまいのだ。(本文より)
目次『感情類語辞典[増補改訂版]』の刊行にあたって感情のパワーキャラクター調査:信憑性のある感情を描くために知っておくべきこと会話を使って感情を書く言外の意味:根底にあるものは何か感情の新鮮な書き方をブレインストーミングしよう非言語で表わされる感情を書くときの共通の問題『感情類語辞典』の使い方
ISBN:978-4-8459-1922-2
著者:アンジェラ・アッカーマン(著/文)ベッカ・バグリッシ(著/文)滝本杏奈(翻訳)新田享子(翻訳)
出版社: フィルムアート社
出版年:2020年4月
A5判:324ページ
定価:2000円(税別)
こちらは新本での取扱になります。