老いと病い。猫と一身に生きる 笙野頼子書き下ろし。[初版限定]カラー猫写真帖「猫沼二十年」付き!
いつも初めて会う笙野頼子、今沼底からひびく澄んだ魂の声
老いと病いその向こうに突如あらわれる死。向かい合い、寄り添い、ゆめに書くうもれても書く共に暮らしたすべての猫に出会うために。
回転するしっぽ、ちっぽ、ぷっくん、ぷっくん。しっぽ、ちっぽ、ひょんひょんくるりん、くるりん、ぴょん!
【プロフィール】笙野頼子1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。’81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。選考委員の藤枝静男に絶賛される。’91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、’94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、’04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、’05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、’14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。近著に『ひょうすべの国―植民人喰い条約』『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』『ウラミズモ奴隷選挙』『会いに行って 静流藤娘紀行』など。’11年から’16年まで立教大学大学院特任教授。