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政治活動入門 外山恒一

¥2,090
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BiblioMania

あの伝説の政見放送でおなじみのファシスト外山恒一が教える、誰も教えてくれない政治のはなし。

独自の視点による外山史観で解説する戦後史や左翼活動史、68年前後の闘争やセクト、ファシストのことなど、意外と知ってるようで知らないポリティカルなことを優しくアクロバティックに面白く解説してくれるサブカルクソ野郎必読の書。



●目次

1章 政治活動入門
2章 学生運動入門
3章 〝戦後史〟非入門
4章 学生運動史入門
5章 ファシズム入門
付記


●前書き

前書きなど 政治活動とは何でしょうか。 多くの人は、政治活動と聞いてまず選挙などを思い浮かべるでしょうが、もちろん政治活動と選挙運動とはイコールではありません。 選挙に関係すること(有権者の一人として投票することや、特定の政党や候補者への支援活動をすること、あるいは自ら立候補することなど)も政治活動の一種ではありますが、実は政治活動の中でもかなり特殊なジャンル(?)にすぎません。 あるいは、政治活動とは、何かの主張や要求を掲げて署名を集めたり、集会を開いたり、街頭演説や、ビラまきや、デモなどをおこなうことだとイメージする人もいるでしょう。 しかしこの答えも、選挙運動しか思い浮かべられない人よりはいくらかマシですが、まだまだ正解とは云えません。 基本的なことから考えてみましょう。 ほとんどすべての人は、生きていく上で、何らかの不満や苛立ち、怒りや焦りや、周囲への違和感といった、いわば〝生きがたさ〟のようなものを抱えてしまうものです。 Aさんが〝生きがたい〟理由は、突き詰めていけば結局二つしかありません。 Aさん個人の資質や性格に問題があるか、社会や時代の状況に問題があるか、のいずれかです。 前者である場合には、これはもうAさん自身が個人的に努力して何とかするしかありません。 しかし、後者である場合には、Aさん一人の努力ではどうにもなりません。 もちろん、たいていの場合、Aさんが〝生きがたい〟のは、100%Aさん自身に問題があるとか、逆に100%時代や社会に問題があるということはありません。両者の混合の比率は人それぞれでしょうが、たいていは両方の要素を含んでいるものです。 たいていの人は、何らかの〝生きがたさ〟を抱えており、それを何とかしたいと日々試行錯誤をしているものです。しかし、繰り返しになりますが、その〝生きがたさ〟をもたらしている原因のうち、その人自身に問題がある部分については、個人的な努力で何とかなりますし、またそれ以外に何とかする方法はありませんが、そうでない部分、時代や社会の状況がおかしいために抱えてしまっている〝生きがたさ〟は、個人の努力では絶対に解決できないのです。 しかしすべての個人は、この同じ時代や社会の中に生きているわけですから、ある個人が抱えている〝生きがたさ〟のうち、時代や社会の状況に原因がある部分については、他の個人と問題意識を共有し、協力して解決の努力をすることが可能です。


出版社:百万年書房

著者:外山恒一

出版年:2021/3
A5判カバー装:248ページISBN: 978-4-910053-21-9定価:1900(税別)


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