日本一くわしかった香港漫画の本
「深く美しき香港漫画の世界」から5年。その後に起こった香港漫画界の動きや、同書でも取り上げていないカルトな内容の作品、さらには1970年以前の版権意識希薄な時代のフリーダムな漫画本など「こぼれネタ」を集めて、香港の地元産コミックを愛する珍しい日本人「KRONOS」(文中「K」)と「てんしゅ松田」(文中「T」)が語り合った対談評論シリーズ「港漫倶楽部」。今作は2014年・2016年刊行分に、2017年末発行コピー誌「PLAY!香港コミックス巡回展 徹底解剖」を加えた合本同人誌です。巻末ボーナストラック4p収録。香港漫画店でもおなじみ作品を深く取り上げるばかりか、諸々の理由で取扱不可能な作品も多数紹介!香港漫画がもっと面白くなる1冊です。
【作中より】2018年夏コミ後。次のサークル本企画を考えていた矢先、かねてより体調があまりすぐれなかったKRONOSが急逝しました。9月3日、享年50歳でした。
「深く美しき」のあとに発行した通算3冊の対談評論本を、追悼の意を込めて合冊再発行することにしました。ボーナストラックとして、既刊発行時におこなった対談の中から、話がテーマから逸れすぎてボツにした原稿を復活再録しました。中国&香港のアニメ事情について、そして「こんなヘタクソな漫画は見たことがない!」と故人が妙に息巻いていた「血戦」という作品についてです。すっかり内容が古びてしまいましたが、生前のKRONOSをご存じの方は彼の口調や息づかいを思い出していただければ、ご存じない方も彼の博識ぶり、香港漫画に対する愛情と造詣の深さを知っていただければと思い、ここに収録しました。
【もくじ】・港漫倶楽部 2014年夏作品・続 第1章・港漫倶楽部 2014年夏作品・続 第2章・港漫倶楽部 2015-16編・「PLAY!香港コミック巡回展」徹底解剖
・BONUS TRUK1 大陸&香港アニメを語る・BONUS TRUK2 一番絵がヘタな香港漫画