1.1パルひかり1号の特徴
パルひかり1号は、光合成細菌の仲間を配合した微生物資材です。パルひかり1号には多数の生きた光合成細菌が含まれており、光合成細菌の作用によって植物に活力を与えます。パルひかり1号に含まれている光合成細菌は、水田や排水溝の泥の中など酸素が少ない自然環境中に多く生息している光をエネルギーに利用する微生物です。光エネルギーを利用しながら植物の根にダメージを与える硫化水素や有機酸、アミン類などの生育阻害物質をエサとして生育しています。
水田に光合成細菌を利用することで稲の生育を妨げる有機酸やアミン類等の有害物質をどんどん分解して、稲の根を健康に保ちます。また、光合成細菌は納豆菌などと協力して空気中の窒素を固定する働きがあります。
その他にも、光合成細菌はアミノ酸や、ビタミン類、カロテノイド(ニンジンなど色素)を多く含んでおり、水田以外での使用でも作物に対して良い影響を与えるという試験結果が発表されています。
また、光合成細菌は毒性や病原性が無い安全な細菌で、食品工場や畜産の水処理場や河川の浄化目的で使用されています。
2.パルひかり1号の効果の例
- ガス湧きや根腐れの防止(水稲)
- 窒素固定による土壌の肥沃化(水稲)
- 稲の収量や食味の向上(水稲)
- 果菜類の色素(カロテン等)やビタミン類の栄養素の強化(畑作)
- 5-アミノレブリン酸(ALA)による生長促進作用
- 土壌有用菌(放線菌)の増加(畑作)
・畜舎等の悪臭の軽減(畜産)
・水環境の浄化及び改善(養殖)
・堆肥の発酵促進
3.使用方法
<畑や菜園など>
土壌潅水:500~1000倍希釈液を1~2週間間隔で散布してください。10aあたりで500~1000倍希釈液を1000L程度潅水してください。
<水田>
土壌潅水:1~10倍希釈液を10aあたりで10Lを田植え直後、出穂期1カ月前、出穂期などに水口から流し込むか、全体に行き渡るように散布してください。
<畜産>
畜 舎:畜舎の床や側溝などに1~500倍程度に希釈して3~7日間隔で散布してください。側溝などの水や尿等が溜まっている場所は1~10倍程度を適量投入してください。
浄化槽:1~10倍希釈液を適宜投入するか、ゆっくり滴下してください。
<堆肥づくり>
発酵促進剤として用いる場合は、10~1000倍程度に希釈して水分調節や表面散布などに利用してください。また、悪臭の軽減に利用する場合は、1~10倍程度に希釈して1m3に対して1L程度を堆肥に散布してください。
水分が60~70%を超えてくると嫌気発酵による腐敗が起こる可能性が高くなります。