アラビア半島近郊で漁業や交易に使用されていたダウ船です。ダウ船は1本か2本のマストに一枚ずつの大三角帆(ラテンセイル)を持ち、外板を固定するための釘を一切使わず紐やタールで組み立てることが特徴。古くから使用され、2世紀初頭に著されたギリシア語文献『エリュトゥラー海案内記』に縫い合わせ船として登場。紀元1世紀頃には既にこの海域で利用されていたと考えられています。主に湾内の交易に使用されていましたが、植民地支配下では、イタリア海軍が砲で武装し、使用した例もあったそうです。
・船体組み立て方式:バルクヘッド(フレームとキールを組み合わせる方式)・船体外板:ダブルプランク(二重貼り)・飾り台:付属しています