フランス海軍60門フリゲート艦です。その設計はUSSコンスティテューション ※にヒントを得たと言われています。
建造は1828年に始まっていますが、進水は1834年です。屋根付きの造船所で建造された最初の船の1つで、政治的および財政的状況が不利な場合、建造者は建造を遅らせることができたことが遅れた原因の一つです。元来、フリゲート艦は、その速度と機動性で知られており、敵艦の追跡や攻撃、探査や哨戒任務など、さまざまな任務に活躍していますが、「ベル・プール」は1835年7月に就役し、非常に優れた航行特性を示したといわれています。
「ベル・プール」を本当に有名にしたのは、ナポレオンの遺灰をベル・プールに積んでセントヘレナ島からフランスへ送還したことでした。この出来事はナポレオン時代の終焉を告げ、フランスとヨーロッパの歴史の分岐路になったものですが、この出来後とともに、歴史に名を刻んでいます。
(余談ですが、ベルプールという船名は、何度も使いまわされています)
※USSコンスティテューションは、アメリカのフリゲート艦です。それまでの欧州のフリゲートとは異なり、大型に作られ、また当時画期的な設計だったといわれています。
1797年10月21日に進水し、1812年からはじまる米英戦争を戦いました。中でも8月19日に発生した英国フリゲート艦ゲリエールとの一騎打ちの勝利はコンスティテューションの名を世に知らしめ、また、その頑丈な構造から、「オールド・アイアンサイド」(鉄の舷側)という異名で現在でも知られています。
英国のビクトリー同様、米海軍における最古の現役艦として「国の船」として自由見学ができ一年中観光客を迎えています。
インターネットのYou Tube上に詳しい製作解説動画が掲載されています⇒★★