結婚12年目を記念する「絹婚式」(きぬこんしき)をご存知ですか?毎年10月22日は、絹婚式の日です。一般的に絹といえば、ネクタイやスカーフをイメージしますよね。絹婚式の日を機会に、着物をリクチュールしてパートナーへ贈ってみてはいかがでしょう。
リクチュールとは、オートクチュールやオーダメイド感覚で仕立て直すこと。お直しやリメイクとの違いは、体型に合わせながらオンリーワンのファッションアイテムへカスタマイズできる点です。
今回は、着物をリクチュールしてネクタイを仕立てるオンラインショップ「キギス」をご紹介します。キギスのリクチュールは国内の縫製士さんの協力が得られているので、丁寧なお仕立てが魅力です。手持ちの着物や反物から、あるいはオンラインショップで販売する着物からリクチュール可能。反物や手持ちの着物の解き糸を取り除いてある場合には、お値引きの対象になります。
裏地も様々な色が用意されているので、着物との組み合わせは自由自在。裏地の色をうまくチョイスできるか心配な方は、「おまかせ」も選べるので安心です。リクチュールされたネクタイが到着するまでに、2か月ほどかかります。
実家や義実家で着物古布を見つけた…袖を通す機会がなくてタンスの中で着物が眠っている…そのような方は、リクチュールを検討されてはいかがでしょう。
草木染めの糸を使いやさしい風合いを持つ紬、型染めという技法で柄付けされたオシャレな小紋、夏の正装着とされる絽など、着物と一口に言っても様々な種類があります。
一枚一枚、丁寧に織り上げられた着物には独自の美的センスや趣があり、大量生産されたファブリックとは一線を画します。持ち主の想いやこだわりがつまった着物をネクタイにリクチュールすれば、大切な人と一緒にその価値を共有できるでしょう。
ネクタイを仕立てた後の残り布を使って、お揃いの洋服やイヤリング・ピアス・リボンなどのアクセサリーも合わせてオーダーできます。
思い出の着物をヘアゴム・シュシュとネクタイへリクチュールして身につければ、お互いを近くに感じながら過ごせるかもしれません。親族などの結婚式参列に向けて、真珠のように光沢のある着物からワンピースと蝶ネクタイを仕立てるのも素敵なアイデアですよね。
絹といえば俵型の繭(まゆ)や薄い生地を想像して、デリケートな布だと思っている方が多いかもしれません。しかし絹の特性は強靭で、弾性に優れています。
さらに絹は、着用時の快適さに影響する吸湿性・通気性・保温性に優れている点も見逃せません。絹は「冬は暖かく夏は涼しい」特性をもつスマートな天然素材なので、着物をタンスの中で眠らせておくのはもったいない。
ぜひ着物を自分サイズにリクチュールして、毎日のファッションに取り入れてみましょう。