迷ったらコレ!暑中見舞いで人気の贈り物|ジャンル別おすすめ&失敗しないマナーも解説
暑中見舞いの贈り物選びは、「何を選べば喜ばれるだろう?」「毎年同じでマンネリ化してないかな…」と悩んでしまいますよね。
年に一度の贈り物だからこそ、失敗は避けたいものです。
そんなときは、基本のマナーや相手に合わせた相場を知り、心を込めてアイテムを選ぶことが何よりも大切です。
形式的な贈り物であっても「相手を気づかう気持ち」が伝わることで、「自分のことを大切に思ってくれている」と感じ、安心して受け取ってくれますよ。
この記事では、暑中見舞いにおすすめの贈り物や基本のマナーなどを紹介します。
相手に合わせた贈り方や相場の目安、贈る際のポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
【アンケート】みんなが選ぶ!「暑中見舞いの贈り物」は?
【総回答数100票】
贈ったことがある:91%(91票)
贈ろうと思っている:7%(7票)
贈ったことはない:2%(2票)
【総回答数100票】
親族・家族:47%(47票)
友人・知人:22%(22票)
会社の上司・同僚:17%(17票)
取引先:8%(8票)
恩師:5%(5票)
その他:1%(1票)
【総回答数100票】
~2,999円:36%(36票)
3,000~4,999円:52%(52票)
5,000~9,999円:11%(11票)
10,000円以上:1%(1票)
【総回答数122票】
お菓子・スイーツ類:49.2%(60票)
飲み物類:27%(33票)
食品類:20.5%(25票)
日用品・雑貨:2.5%(3票)
その他:0.8%(1票)
暑中見舞いの贈り物で最も人気があったのは、「お菓子・スイーツ類」でした。贈られる側の満足度はもちろん、「贈り手にとっても、相手の好みを問わず選びやすい」という現実的な側面も感じられます。
次に多かったのは、「飲み物類」や「食品類」で、暑い夏の食卓を豊かにしてくれる、少し特別感のあるアイテムが人気なようです。
暑中見舞いの贈り物は、贈る側が安心して選べる手堅さと、受け取る側の夏の食生活を豊かにしてくれる満足感が両立する「消えもの」に人気が集中していました。
迷ったらコレ!人気の暑中見舞いの贈り物
「感謝の気持ちが伝わる暑中見舞いを贈りたいけれど、何を選べばいいか候補が絞りきれない…」という場合に、とくにおすすめしたいギフトを3つ厳選しました。
贈る相手の年代や、上司・親戚・友人といった関係性を問わず喜ばれるギフトばかりなので、どうしても選びきれないときは、ぜひこちらの3つから選んでみてください。
1.銀のしずく SORAゼリー10個セット
自然水を使用し、果実の風味がしっかり感じられるゼリーセットです。
キラキラと透明感のあるゼリーは、見た目にも涼やかで夏の贈り物にぴったり。
グラスに盛り付ければ、食卓がぐっと華やかになり、目でも涼を楽しめる逸品です。
夏にふさわしい涼しげな見た目に加え、やわらかな口どけは、食欲の落ちやすい暑い時期にもぴったりです。
一つひとつ丁寧に包装された上品な個包装パッケージなので、ご家族が多い方へはもちろん、職場へ贈ってみんなで分けてもらう際にも喜ばれます。
目上の方やお世話になった方へも、自信を持って贈れる暑中見舞いのギフトです。
2.選べるギフトセット
こちらは、好みに合わせてハーブティーを選べるギフトセットです。
プレミアムシリーズから2種、有機ルイボスシリーズから2種、合計4種類20包の中から、贈る相手の好みに合わせて自由に組み合わせを選べます。
ノンカフェインのハーブティーが多く揃えられているので、カフェインを気にする方や、小さなお子様がいるご家庭でも安心して楽しめますよ。
自分で最適な組み合わせをカスタマイズできるので、心遣いが伝わる特別なギフトになります。カフェインを気にする方や、妊娠中・授乳中の方、小さなお子様がいるご家庭にも安心して贈れるため、幅広い層に喜ばれますよ。
常温で日持ちがよく、ストックにも適しているため、贈るタイミングを選びません。おしゃれなパッケージで、職場のデスクやリビングにも自然になじむので、職場の同僚や友人への贈り物としてもぴったりです。
3.tafuwa フェイス・ウォッシュタオルセット
毎日の洗顔や手拭きがちょっと贅沢な時間に変わる、やわらかな肌ざわりのタオルセットです。
吸水性も抜群で、使うたびに心地よさを実感できます。
上品なピンクカラーなので、幅広い世代に贈りやすいのも嬉しいポイント。
日用品なので贈る相手の年代や性別を選ばず、いくつあっても困らないのが魅力。高品質な日本製・綿100%なので、贈り先のご家族にも安心して使ってもらえますよ。落ち着いたカラーで、どんな家庭のインテリアにも自然となじみます。
丁寧な化粧箱入りなので、目上の方や取引先の方の暑中見舞いにも最適です。
【スイーツ・お菓子】おすすめの暑中見舞いの贈り物
暑中見舞いの贈り物でとくに人気なのは、定番で外せないスイーツやお菓子です。
ここでは、食欲のない時期でもさっぱり食べられる涼菓や、長く楽しめる日持ちのいい品など、暑い夏に活躍しつつ心遣いが伝わりやすいアイテムを厳選してご紹介します。
レモンケーキ 10個 箱入
創業以来変わらぬ製法で焼き上げる、茂木一まる香本家の人気レモンケーキ。
ふんわりとした生地に、爽やかなレモンの香りとやさしいバターの風味が広がります。
どこか懐かしく心温まる味わいで、お子様からご年配の方まで世代を問わず愛され続けています。
口コミでも高評価なので、大切な方への暑中見舞いの贈り物に喜んでもらえること間違いなしです◎
銀のしずく SORAゼリー10個セット
こちらは夏らしい彩りが美しい、果実の風味豊かなゼリーセット。
三瓶山(さんべさん)の麓で採水される天然水を贅沢に使った逸品です。
果実のジューシーな味わいが口いっぱいに広がり、後味はすっきり。キンキンに冷やしていただくのはもちろん、凍らせてシャーベットのように味わうのもおすすめです。
上品なパッケージ入りなので、目上の方やお世話になった方への贈り物に最適ですよ。
山梨の果実を愛す(アイス)のセット12個入り
フルーツ王国・山梨の豊かな恵みをそのままアイスにした、ご当地フレーバー6種12個入りの豪華なセットです。
桃、ぶどう、すもも、ゆずなど、山梨を代表する高品質な果実の風味が凝縮されています。
暑さで食欲が落ちる時期でも、さっぱりと美味しく楽しめる清涼感が魅力。
ほかでは手に入らない特別な夏の贈り物としておすすめです。
Mooi Mooi ポテトーク
大人も満足のザクザク食感ポテトスティック。
トリュフの香りがふわっと広がる「トリュフ風味の塩」、深いうまみの「アンチョビ」、甘じょっぱさがクセになる「ハニーバター」の詰め合わせです。
おしゃれなパッケージで贈り物にもぴったり。お酒のおつまみやティータイムにも楽しめる、暑中見舞いの贈り物として人気の一品です。
赤坂柿山 柿山セレクト
富山県産の新大正もち米を贅沢に使用した、赤坂柿山の柿山セレクトは、お米の豊かな風味と、丁寧に焼き上げられた香ばしさが魅力のおかきの詰め合わせです。
さまざまな形や味わいのおかきが楽しめるので、家族団らんのひとときにぴったりです。
甘いものが苦手な方でも楽しめる、上品な塩気と香ばしさが特徴。
ご年配のいるご家庭にはもちろん、甘いものが苦手な方への暑中見舞いの贈り物としてもおすすめですよ。
【グルメ】おすすめの暑中見舞いの贈り物
お菓子と並んで、暑中見舞いで人気なのがグルメギフト。
夏は食欲が落ちてしまいがちですが、そんなときでも食べたいと思える美味しいものってありますよね。
ここでは、食欲が落ちる夏でも美味しく楽しめる涼やかな食品や、自分ではなかなか買わない少し特別な品など、おうち時間をちょっと特別にしてくれるアイテムを厳選してご紹介します。
大門そうめん・つゆ付
富山県の伝統製法で丁寧に手延べされた、大門そうめん。
絹のようになめらかな口あたりと、しっかりとしたコシが魅力の一品です。
定番のめんつゆはもちろん、生姜やみょうがといった薬味をたっぷり添えることで、よりいっそう風味が引き立ちます。
お子様のいるご家庭への贈り物にはもちろん、本物志向で、素材の味を大切にする方への、暑中見舞いの贈り物としてもおすすめですよ。
[島根和牛]牛めし(3ヶ入り)
島根のブランド牛を贅沢に使用した、こちらのプレミアム牛めしは、全国空弁ランキングで1位に輝くなど、多くのメディアでも紹介された自慢の逸品です。
とろけるような肉のうまみと、特製の甘辛いタレが絡み合う専門店の味を、温めるだけで手軽に楽しめます。
忙しい毎日を送る方への贈り物にはもちろん、「手軽に本格的な味を楽しみたい」という食通の方への、暑中見舞いの贈り物としてもおすすめですよ。
鳳焼売 25個入り
雑誌BRUTUSの「日本一のお取り寄せを探せ」特集にて、焼売部門のグランプリに輝いた大山焼売。
国産の豚肉と玉ねぎのうまみに、隠し味の魚介だしが深みを加える、専門店の本格的な味わいです。
電子レンジで温めるだけで、手軽に楽しめるのも嬉しいポイントです。
冷めても美味しく、夕食の一品やお弁当にも使いやすいのが特徴。
京都をイメージした和柄の箱と桐の蓋を使った上品な梱包で、暑中見舞いの贈り物に最適です。
ケンボロー芙蓉ポーク ロールステーキ 6個セット
鹿児島県産のブランド豚「ケンボロー芙蓉ポーク」を使用したロールステーキ。
脂身が少なく、淡い桜色をした美しい赤身が特徴で、美味しさに加えてヘルシーさも追求しています。
素材の良さが際立つシンプルな美味しさは、夏の食卓を贅沢に彩ります。
ご家庭で自分好みの味付けができるので、料理好きな方にもおすすめ。
美味しいものが食べたい、でも手間はかけたくない、そんな食卓事情を思いやった暑中見舞いとしておすすめです。
料理家 栗原はるみ監修 調味料4本セット
人気料理家・栗原はるみさんが監修した、こだわりの調味料セット。
「ごまだれ」や「昆布しょうゆ」など、毎日の食卓で使いやすい4本がそろっています。
そうめんやサラダ、和え物など、いつもの夏のメニューを手軽に本格的な味わいへと引き上げてくれますよ。
上品なパッケージ入りで年齢を問わず贈りやすいのも嬉しいポイント◎
日々の食卓を手軽に上質にしてくれるので、洗練されたライフスタイルを送る方への暑中見舞いに、とくにおすすめです。
【ドリンク】おすすめの暑中見舞いの贈り物
夏の水分補給に役立つドリンクギフトも、暑中見舞いの贈り物として欠かせないアイテム。
ここでは、冷やして美味しいジュースやビールはもちろん、オフィスで重宝するコーヒーやお茶など、老若男女問わず喜ばれるアイテムを厳選してご紹介します。
ちょっと贅沢な珈琲店ドリップコーヒーギフト
香り高く深みのある味わいが人気の「ちょっと贅沢な珈琲店」シリーズ。
ドリップタイプで手軽に本格的なコーヒーが楽しめます。個包装のデザインも洗練されていて、キッチンに置いておくだけでさまになります。
おうち時間を豊かにしてくれるギフトとして、コーヒー好きな方への暑中見舞いにぴったり。
日々のリフレッシュタイムを大切にする方や、こだわりのあるライフスタイルを送る方への贈り物におすすめです。
選べるギフトセット
こちらは、気分やシーンに合わせて好きなフレーバーを選べる、ハーブティーとルイボスティーのギフトセットです。
忙しい日々を送る大切な方へ、安らぎのティータイムを贈ることができる夏のギフトに最適の一品。
ノンカフェインなので、時間を問わず楽しめるのも魅力です。とくに、健康や美容を気づかう方への暑中見舞いとして喜ばれます。
日持ちもするので、渡すシーンを選ばず贈りやすいのも嬉しいポイントです。
樹成完熟りんごジュース 3本入り
100%青森県産の完熟りんごだけを使用した、贅沢なストレートジュースです。
濃縮還元ではなく、果実そのままの甘みと香りを活かしたストレート果汁のため、ひと口飲むと青森りんごの爽やかな風味が口いっぱいに広がります。
ワイン瓶のような上品なボトル入りで高級感があるので、大切な方への暑中見舞いに、感謝の気持ちを届ける贈り物としておすすめです。
スリムボトル4本セット
大吟醸・吟醸・純米・梅酒の4種類で、少量ずつ味わえる飲み比べセットです。
お酒が好きな大切な方へ、選ぶ楽しみと味わう喜びを贈ることができる、夏のギフトに最適の一品。
商品をやさしく包む風呂敷は、お酒を楽しんだ後も小物や贈り物を包んだり、エコバッグにしたりと、長く愛用できるのも嬉しいポイントです。
【フルーツ】おすすめの暑中見舞いの贈り物
暑中見舞いには、太陽の恵みをいっぱいに受けた、みずみずしい旬のフルーツがぴったりです。
ここでは、夏のご挨拶にふさわしい、贅沢な味わいの高級フルーツを厳選してご紹介します。
山梨の桃 1.5kg(大玉3個または中玉4個)
こちらは、山梨県で60年以上続く、桃づくり一筋の農園が手塩にかけて育てた特別な桃です。
大切な方へ、作り手の想いがこもった最上級の美味しさを贈ることができる、夏のギフトに最適の一品。
一年を通して土づくりからこだわり、減農薬で丁寧に育てられた桃は、箱を開けた瞬間から甘く芳醇な香りが広がります。
ご家族のいる方への贈り物や、目上の方への格式ある暑中見舞いとして、きっと喜んでもらえますよ。
沖縄県産 完全無農薬パッションフルーツ(Sサイズ12~13個)
甘酸っぱい香りと南国らしい爽やかな味わいが魅力の、沖縄県産の無農薬パッションフルーツ。
農薬を一切使わずに育てられた安心安全な果実です。
冷蔵庫でよく冷やしてスプーンですくえば、プチプチとした種の食感とトロピカルな果汁が口の中で弾け、夏のデザートにぴったりの爽快感が楽しめます。
ビタミンCやβ-カロテンなど栄養価も豊富で、健康を気づかう方やナチュラル志向の方への贈り物としても喜ばれます。
暑い季節に南国の風を届ける、特別な一品です。
山形県産さくらんぼ佐藤錦M/L混合ばら詰め1㎏
山形県を代表するブランドさくらんぼ「佐藤錦」。M/Lサイズの果実をバランスよく詰め合わせた贈答用セットです。
与惣兵衛の佐藤錦は、みずみずしく張りのある果実を厳選。
ひと粒ほおばると、口いっぱいに広がる果汁とやさしい甘さが楽しめます。
艶やかで美しい見た目も魅力で、暑中見舞いの贈り物として喜ばれる逸品です。
【食べ物以外】おすすめの暑中見舞いの贈り物
相手の好みが分からなくても選びやすい実用的な日用品は、暑中見舞いの贈り物として安心です。
ここでは、日常に寄り添う上質なタオル・カップなどいくつあっても嬉しいアイテムや、選ぶ楽しみを贈るカタログギフトをご紹介します。
tafuwa フェイス・ウォッシュタオルセット ピンク
やわらかな肌ざわりが人気の、日本製「tafuwa」タオルセット。
綿100%の上質な素材で吸水性が高く、使うたびに心地よさを感じられます。
フェイスタオル2枚とウォッシュタオル1枚のセットで、毎日の暮らしに寄り添う実用的な組み合わせです。
洗濯しやすいサイズ感と、淡いピンクカラーは幅広い世代に好まれること間違いなし。
少し上質な実用的な一品として、暑中見舞いの贈り物にぴったりです。
名入れ ペアグラス 500ml
こちらは、名入れができる特別なペアグラス。高級感のあるデザインで、記念日や感謝の気持ちを伝える贈り物にぴったりです。
名入れサービスにより世界に一つだけの贈り物となり、受け取った方の特別感も格別。
暑中見舞いに、特別な思いを添えて贈りたい方におすすめです。
カタログギフト
幅広い世代に喜ばれる定番のカタログギフト。グルメ、雑貨、体験など多彩なアイテムから、受け取った方が自由に選べるのが魅力です。
相手の好みがわからないときでも安心して贈れ、上品なデザインの冊子は贈り物としての特別感も演出します。
包装紙・熨斗(のし)のサービスにも対応しており、暑中見舞いやお中元の贈り物に最適です。
【基本】失敗しないための暑中見舞いの贈り物マナー
暑中見舞いは、日頃の感謝や相手の健康を気づかう気持ちを伝える、夏の美しい習慣です。
せっかく心を込めて選んだ贈り物も、基本的なマナーを知らないばかりに、意図せず相手に失礼な印象を与えてしまうかもしれません。
「良かれと思ってしたのに…」そんな失敗を避けるためにも、贈る前にしっかり基本を確認しておきましょう。
ここでは、暑中見舞いを贈る際に知っておきたいマナーを、詳しく解説します。
マナー1. 贈る時期はいつ?
暑中見舞いは、一年で最も暑い時期に相手を気づかう挨拶です。
なので、暦の上では「小暑(7月7日ごろ)」から「立秋の前日(8月6日ごろ)」の間に贈るのが基本とされています。
この時期は「暑中」とされ、最も暑さが厳しくなる時期にあたります。
実際の気候と多少のずれがあっても、暦を基準に送るのがマナーとされていますが、その年や地域によって贈る時期には多少の幅があります。
たとえば、地域ごとの違いとしてお盆の日程が異なる場合や、梅雨明けが遅い地域では、梅雨明け以降〜立秋の前日を目安に贈ることも一般的です。
また、「夏の土用(立秋前の18日間)」に贈るという考え方もありますが、いずれの場合も、7月上旬〜8月上旬にかけて夏本番の時期に相手のもとに届けば問題ありません。
マナー2. 「お中元」との違いは?
| 暑中見舞い | お中元 | |
|---|---|---|
| 意味 | 猛暑期の健康を気づかう挨拶 | 日頃の感謝を伝える贈り物 |
| 目的 | 安否を伺う・気づかい | 感謝 |
| 時期 | 小暑~立秋(7月7日ごろ~8月6日ごろ) | 7月初旬~8月中旬 ※地域により異なる |
暑中見舞いとお中元は、どちらも日頃お世話になっている方への感謝の気持ちや、相手の健康を気づかう点では共通していますが、明確な違いがあります。
まず、お中元は品物を贈って感謝の気持ちを伝える文化です。
かつては、盆礼としてそうめんや米、塩さばといった食品を7月上旬〜中旬目安に、贈答品として届けるのが一般的でした。
一方、暑中見舞いは、もともとはがきで挨拶を交わす習慣でしたが、現在では相手の健康を気づかう気持ちを込めて、品物を贈ることも一般的になっています。
贈る時期が近いため、相手にお返しや返信の負担をかけてしまう場合があります。
そのため関係性によってはお中元と暑中見舞いの両方を贈る必要はありません。
両方を贈る場合はお中元と一緒に挨拶を添える、時期をずらして残暑見舞いのはがきを出すなどの配慮が必要です。
マナー3. 失敗しないための「熨斗(のし)」と「相場」
暑中見舞いや残暑見舞いに贈り物を添える場合は、「熨斗(のし)」と「金額相場」にも気を配ると、より丁寧な印象になります。
ここでは、相手に失礼のない夏のご挨拶にするための、熨斗(のし)の選び方や金額の目安を解説します。
熨斗(のし)の基本
- 水引(みずひき)
- 水引(みずひき)は、紅白の蝶結びを選びましょう。蝶結びは「何度でも結び直せる」ことから、毎年の夏の挨拶である暑中見舞いのように、繰り返し贈る季節の贈り物に使われます。
- 表書き(おもてがき)
-
水引(みずひき)の上側には、用途に応じた「表書き(おもてがき)」を記入します。季節の贈り物であれば、「暑中御見舞」や「残暑御見舞」など、時期に合わせた表書き(おもてがき)を使用します。
ただし、上司などの目上の方へ贈る場合は「暑中御伺(しょちゅうおうかがい)」と書くと、より丁寧な印象になります。 - 名入れ
- 水引(みずひき)の下側に、贈り主の氏名をフルネームで記入します。複数名で贈る場合は、目上の人を右側に、友人同士であれば五十音順で並べ、連名は3名までにするのが望ましいです。
熨斗(のし)選びは少し難しそうに思えますが、ポイントをおさえておけば、失礼なく相手に気持ちを伝えられます。
相場の目安
一般的な金額は3,000円〜5,000円程度が目安です。高価すぎると相手に気を遣わせてしまうことがあるため、関係性に応じた金額選びが大切です。
- 【両親・義両親・親戚】3,000円〜5,000円
-
家族への贈り物は、形式ばったものよりも「相手の好み」や「暮らしぶり」に寄り添ったものが喜ばれます。
たとえば、両親ならちょっと贅沢なグルメギフト、義両親なら落ち着いた和菓子や高品質な日用品などもよいでしょう。
家族構成や関係の近さに応じて、少し金額を調整しても問題ありません。 - 【友人・同僚】3,000円前後
-
友人や同僚への贈り物は、相手に気を遣わせない カジュアルな価格帯がベスト。おしゃれな焼き菓子やドリンクセット、ちょっとした雑貨など、気軽に受け取れるものを選ぶと好印象です。
相手のライフスタイルや趣味を踏まえて選ぶと、より心のこもったギフトになります。 - 【職場の上司・大切な取引先】3,000円〜5,000円
-
日頃お世話になっている上司や取引先には、失礼のないよう品格を感じさせる贈り物選びがポイントです。
たとえば、高級感のあるお菓子詰め合わせや、上質な調味料セット、季節の果物などがおすすめです。見た目の印象も大切なので、包装や熨斗(のし)紙なども丁寧に準備しましょう。
相手が誰であれ(上司、親戚など)、とくに深い感謝を伝えたい場合は、相場を少し上げて5,000円〜10,000円の贈り物を選ぶのもよいでしょう。老舗ブランドの品など、特別感が伝わるものを選ぶのがポイントです。
形式ばかりを意識しすぎる必要はありませんが、熨斗(のし)の書き方や金額相場をおさえておくことで、贈る側の気配りがしっかり伝わります。
暑中見舞いの贈り物に関するQ&A
ここでは、暑中見舞いの贈り物にまつわるよくある質問を、Q&A形式でわかりやすく解説します。
季節の挨拶をより丁寧に、気持ちよく贈るための参考にしてみてください。
Q1. 贈る時期を過ぎてしまったら?
問題ありません。立秋(8月7日ごろ)以降は「残暑見舞い」として贈りましょう。
残暑見舞いは立秋から8月末までが一般的な期間です。暑中見舞いは「盛夏の挨拶」、立秋以降は「残暑の挨拶」として区別されます。
ただし、あまりに遅れると季節感が薄れるため、遅くとも8月末までに届くようにするのが無難です。
Q2. いただいた暑中見舞いにお返しは必要?
基本的に、お返しは不要です。電話や手紙で感謝の気持ちを伝えるだけで十分。もし品物を贈りたい場合は、「お返し」ではなく、こちらも「暑中見舞い」として贈るのがスマートです。
暑中見舞いはお祝いではなく、気づかいの挨拶で、形式的なお返しの習慣はありません。
とくに目上の方や取引先からいただいた場合は、単に感謝を伝えるだけで相手に負担をかけません。
贈り物で返すなら、相手に気を遣わせない程度の金額、表書きは「暑中御見舞」にしましょう。
Q3. 相手が喪中の場合は贈ってもいい?
問題ありません。暑中見舞いは「お祝い」ではなく季節の挨拶なので、喪中の相手に贈っても失礼にはあたりません。
ただし、お祝いごとを連想させるような華美な装飾は避け、控えめなデザインや包装を選ぶのがマナーです。
品物を贈る場合は、水引(みずひき)なしの無地のし紙や、白無地の奉書紙・短冊を使いましょう。
宗教・地域の慣習や故人との関係性によって対応が異なることもあるため、心配な場合ははがきで挨拶のみ送るか、確かめるのが安全です。