【開業祝い】縁起物の定番からおしゃれなギフトまで!人気の品とマナー・タブーを解説
開業祝いを贈るとき、「定番の花以外で、気の利いたものはないかな?」「せっかくならおしゃれなものを選びたい」と悩む人は多いです。新たな門出を祝う大切な贈り物だからこそ、失礼にあたらず、かつ相手の記憶に残るものを選びたいですよね。
開業祝いには、定番の招き猫以外にも、意味と実用性を兼ね備えた縁起物はたくさんあります。悪い気を払うという意味がある日本酒や、繁栄を意味するバウムクーヘンなど、お店の雰囲気や相手によって縁起物を選ぶと、スムーズにお祝いの気持ちを伝えられますよ。
この記事では、定番の縁起物から今どきのおしゃれな小物まで、開業祝いにおすすめのアイテムを紹介します。それぞれに込められた意味や知っておきたいマナーも解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【アンケート】みんなが選ぶ!「開業祝いに贈る縁起物」は?
【総回答数100票】
贈ったことがある:83%(83票)
贈ろうと思っている:15%(15票)
贈ったことはない:2%(2票)
【総回答数100票】
~4,999円:19%(19票)
5,000~9,999円:33%(33票)
10,000~19,999円:38%(38票)
20,000~49,999円:8%(8票)
50,000円以上:2%(2票)
【総回答数120票】
観葉植物:40.8%(49票)
お酒・祝酒:18.3%(22票)
招き猫:14.2%(17票)
バウムクーヘン(菓子折り):9.2%(11票)
だるま:4.2%(5票)
クリスタル・ガラスの置物:3.3%(4票)
キャッシュトレイ:0.8%(1票)
その他:9.2%(11票)
アンケート結果では、「観葉植物」が40.8%と圧倒的1位でした。「その土地に根付く」という縁起のよさに加え、店内の雰囲気を明るくする実用性が支持されています。次いで「お酒」「招き猫」と続き、伝統的な縁起物も根強い人気がありました。
観葉植物やお酒といった、形式を重んじつつも負担にならない「外さない選択」をベースに、相手の業種や関係性に合わせて選ぶのがスタンダードになっているようです。
【開業祝いの基本】縁起物が喜ばれる理由とマナー
開業時は、オーナーにとって希望と同じくらい不安も大きい時期です。そんなときに贈られる「商売繁盛」や「事業の成功」を願う縁起物は、「挑戦を心から応援しています」という強いメッセージとなり、心の支えにもなります。
ここでは、お祝いの気持ちをしっかりと受け取ってもらうための、適切な相場とタイミングなど、基本的なマナーについて解説します。
開業祝いの金額相場
開業祝いの金額は、相手との関係性に合わせて選ぶのが一般的です。
開業直後は、備品の購入や運転資金など多額の費用がかかる時期。お祝いの気持ちを形にする際、相手との親密度やビジネス上の重要度に合わせて金額を設定することで、「今後の良好な関係を願う」というメッセージが正しく伝わりますよ。
| 関係性 | 金額相場 | 補足 |
|---|---|---|
| 友人・知人 | 5,000円〜10,000円 | 気軽に贈れる観葉植物や招き猫、お菓子の詰め合わせなどがおすすめ。 |
| 兄弟・親戚 | 20,000円〜50,000円 | 家族として応援の気持ちを込めて、高級な観葉植物や名入れギフト、お酒のセットなどが喜ばれる。 |
| 取引先 (ビジネス) |
10,000円〜30,000円 | ビジネス関係では、胡蝶蘭などの格式高い観葉植物や、オフィスに飾れるおしゃれな置物が定番。 |
| とくに重要な 取引先 |
30,000円〜50,000円 | 今後の関係性を考慮し、大きめの観葉植物や高級なクリスタル製品、名入れの特別なギフトを選ぶと◎ |
開業祝いは、単なる贈り物ではなく「門出を祝うエール」です。相手が身内なのか、ビジネスパートナーなのかを見極め、相場に見合った品物を選ぶことで、相手の新しい挑戦を心から応援する姿勢が示せます。
贈るタイミング
開業祝いは、オープン日の1週間前から前日までに届くよう手配するのが基本的なマナーです。
オープン当日は準備や来客対応で忙しく、当日に贈り物が届くと受け取りや管理の負担になってしまうことも。
事前に届くことで、先方も余裕をもって対応できますよ。
たとえば、オープン前であれば1週間前から前日までに届くよう配送手配するのが望ましいとされています。プレオープンに招待されている場合は、その場で直接手渡しすると、お祝いの気持ちがより伝わりやすくなりますよ。
万が一、事前に間に合わなかった場合でも、オープン後1週間から1か月以内を目安に贈れば問題ありません。いずれの場合も、相手の状況や負担を考慮したタイミングで贈ることが、好印象につながりますよ。
開業祝いは相手の忙しい時期を避けるタイミングで、事前または落ち着いた頃に贈ることが大切です。
避けるべき「タブー」な贈り物
開業祝いでは、縁起が悪い意味を連想させる贈り物は避けることが大切です。開業は新たなスタートとなる節目であり、先方も縁起やゲン担ぎを意識しやすい時期。意図せず不吉な印象を与えてしまうと、せっかくのお祝いが十分に伝わらない可能性があります。
たとえば、赤いものやライター、灰皿は「火事」や「赤字」を連想させるため、開業祝いではタブー。ただし、招き猫の首輪やだるまなど、金運上昇といった縁起のいい意味合いが明確な「部分的な赤」であれば、問題ないとされています。
花を贈る場合も注意が必要で、椿のように縁起が悪いとされる花や、散りやすく短命な切り花よりも、長く楽しめる観葉植物の方が◎
包丁やハサミなどの刃物類は、「縁を切る」ことを連想させるため、基本的には避けるのが無難です。ただし、飲食店の開業などで先方が明確に希望している場合には、例外として贈ってもかまいません。
開業祝いでは、お祝いの気持ちそのものにくわえ、縁起への配慮が重要。相手の立場や業種を考慮し、不安要素のない贈り物を選ぶことが、好印象につながりますよ。
【定番】開業祝いにおすすめの縁起物と意味
伝統的な縁起物は、日本文化に根ざした安心感があり、幅広い年齢層に喜ばれます。
ここでは、誰もが知る定番の縁起物と、それぞれに込められた意味を詳しく解説します。
招き猫(千客万来・金運)
招き猫は、挙げている手や色によって意味が異なるため、贈る相手の業種や目的に合わせて選ぶことが大切です。
右手を挙げている招き猫は「金運」を招くとされ、一般商店や会社、事務所への贈り物に最適。一方、左手を挙げている招き猫は「人(客)」を招く意味があり、飲食店やサービス業、美容室など客商売のお店におすすめです。
色にもそれぞれ意味があり、白は「福全般」、黒は「魔除け」、金は「金運アップ」を象徴しています。
ここでは、開業祝いの縁起物としてぴったりな招き猫をあつめました。
福招き様 猫の焼き物たち
愛嬌のある表情が魅力の、格式高い陶器製招き猫です。職人による手仕事ならではの温かみが感じられ、一つひとつ表情が異なるのも魅力。
高さは約10cm前後とコンパクトで、場所を選ばず飾りやすいサイズ感。左手を挙げているので「人を招く」という意味があり、飲食店など客商売のお店へ贈る開業祝いの縁起物としておすすめです。
黒にゃ様 猫の焼き物
黒色で魔除けの意味をもつ、陶器製の招き猫です。職人による手作りならではの味わい深さがあり、量産品にはない特別さを感じさせます。
縁起物として定番の招き猫のなかでも、黒猫は珍しく、他の人と被らないのも魅力のひとつ。厄除けや事業の安定を願う想いが込められるため、重要な取引先や目上の方への開業祝いにもふさわしい逸品です。
お酒・祝酒(祝いの席を清める)
日本酒は古くから「悪い気を払う」といわれ、お祝いの席には欠かせない縁起物。 なかでも「一升(いっしょう)」と「一生」をかけ、「一生、商売繁盛しますように」という願いを込めて一升瓶を贈るのが定番です。
最近では、ラベルに店名や開業日を入れられる名入れ日本酒も人気◎
ここでは、記念品として飾れるおしゃれなパッケージの日本酒など、開業祝いに最適なお酒をご紹介します。
天乃原 純米吟醸 1800ml
シンプルで洗練されたラベルが美しい純米吟醸「天乃原」。口に含むと、米の旨みがしっかりと感じられる、豊かで厚みのある味わいが広がります。
冷酒から常温まで幅広く楽しめるため、日本酒に詳しくない方にも親しみやすい一本。友人や知人への縁起物としても贈りやすい価格なので、親しい間柄の開業祝いとしてもおすすめです。
名入れラベル 日本酒 酒枡(ます)セット(豪華木箱入り)
ちぎり和紙仕上げのラベルが美しい日本酒です。
京都・伏見の酒蔵で丁寧に醸された純米大吟醸とシンプルな酒桝(ます)をセットにしており、縁起物としての華やかさと豪華さを兼ね備えています。
日本酒のラベルと酒桝(ます)には名入れができるのも魅力。世界にひとつだけの開業祝いとして贈るのにもおすすめの一品です。
観葉植物(根付く・成長)
観葉植物は「その土地に根付く」という意味をもちます。花以外でお祝いの気持ちを伝えたい場合にも選びやすく、植物の成長していく様子と事業発展が重なることから、縁起がいいとされています。
パキラやドラエナは金運や成長を象徴し、商売繁盛を願う贈り物に最適。胡蝶蘭やガジュマルはどちらも「幸せ」に関する意味があるため、フォーマルな開業祝いにおすすめです。
ここでは、開業祝いに最適な縁起のよさと実用性が兼ね備わった観葉植物をあつめました。
パキラ【ねじり】(発財樹)10号
別名「発財樹」とも呼ばれ、金運をもたらすとされる、商売繁盛に縁起のいいパキラです。ねじれた幹が印象的で、空間におしゃれさと動きを与えてくれます。
10号サイズで存在感があり、オフィスや店舗に置けば、空間の印象を引き締めるシンボルツリーとして活躍。事業の発展を願う意味があるため、取引先の開業祝いとしても最適です。
アオドラセナ(ストリクタ)10号
別名「幸福の木」として知られる、スタイリッシュさが魅力のドラセナです。玄関に置くと幸せを呼び込むといわれ、開業祝いや移転祝いにも◎
シャープで伸びやかな葉のフォルムが美しく、現代的なオフィスや店舗空間にも自然に馴染みます。縁起のよさと洗練されたデザイン性を兼ね備えているため、開業祝いとして贈る縁起物にもぴったりです。
だるま(七転び八起き)
何度倒れても起き上がる姿から、「不屈の精神」「家内安全」「無病息災」の象徴とされるだるま。開業という新たな挑戦をはじめる方へ、力強い応援の気持ちを伝えられる縁起物です。
最初は目の描かれていないものが一般的で、願いを込めて片目を入れ、成就した際にもう片方を入れる風習があります。目標達成までの過程を可視化できるため、自然と意識を高める効果も◎
ここでは、他の贈り物に添えるのにもぴったりな小さめサイズなど、開業祝いとしてさりげなく想いが伝えられるだるまをあつめました。
錦福だるま銘々皿 10.5㎝
だるま柄があしらわれた、気負わず贈れるサイズ感の小皿です。複数枚セットでまとめて贈ったり、日本酒やおつまみなどと組み合わせてギフトにするのもおすすめ。
実用性が高く、飾るだけではなく日常的に使えるのも嬉しいポイント。「大きな贈り物は少し重いかも」という場合にも、相手に気を遣わせず贈れるため、開業祝いに添えるプラスワンギフトとしてもぴったりです。
錦干支置物 白だるま(猿)
ぽてっとした可愛らしいフォルムが印象的なお猿さんだるまです。猿は、「魔が去る(猿)」といわれ、悪いものや厄を遠ざけてくれる縁起のいい動物として親しまれています。
見た目の愛らしさと縁起のよさを兼ね備え、場の雰囲気を和ませてくれるのも魅力。価格も手頃なため、友人などに贈る開業祝いとしても最適です。
ふくろう(不苦労・福来朗)
ふくろうは「苦労しない(不苦労)」「福が来る(福来朗)」といった語呂合わせにくわえ、商売や人生の安定・繁盛を願う意味が込められています。
首がよく回ることから「借金で首が回らなくならない」という意味もあるので、縁起物としても◎
ここでは、開業祝いにもぴったりで贈られても重くない、陶器製や天然石のふくろうを紹介します。
ふくろう
デフォルメされた愛らしい表情が魅力の、陶器製ふくろうです。主張しすぎないデザインのため、お酒などの贈り物に添えるサブギフトとしても選びやすいのが特徴。
コンパクトなサイズ感で場所を取らず、デスクや棚、受付カウンターなどにも気軽に飾れます。さりげなく想いを添えられるため、開業祝いにも使いやすい縁起物です。
天然石 タイガーアイ ふくろうの彫刻品
天然のタイガーアイから彫り出された、ふくろうの置物です。タイガーアイは金運の石として知られており、縁起のいいふくろうのモチーフと組み合わせることで、二重のゲン担ぎに◎
派手すぎず上品な存在感があり、レジカウンターや棚にも飾りやすいのが魅力。気負わず贈れる価格帯のため、友人や親しい方への開業祝いとしておすすめです。
【おしゃれ・モダン】今どきの開業祝い向きの縁起物
「伝統的な置物は、相手のお店のインテリアに合わないかも……」と心配な方におすすめなのが、現代風の縁起物です。
ここではおしゃれなクリスタル小物や実用的なギフトまで、今どきの開業祝い向きのアイテムを紹介します。
クリスタル・ガラスの置物
風水では、「光を反射するもの=邪気払い」とされています。
ここでは、インテリア性が高いサンキャッチャーやクリスタルの時計など、縁起物としても活躍しつつ空間に上質な輝きを添えてくれる、開業祝い向けのアイテムを紹介します。
天使のひかり/吊るし型サンキャッチャー
現代的でおしゃれなデザインのサンキャッチャーです。窓辺に吊るすことで光を美しく反射し、空間全体を明るく華やかな印象に◎
価格も手頃なため、日本酒などの贈り物に添えて渡すことも可能。インテリア性と縁起のよさを兼ね備えているため、美容室や飲食店への開業祝いとしてもおすすめです。
プレミアムクリスタル時計・ガーキンタイム
透明感のあるクリスタルが空間に映える、クリスタル時計です。名入れが可能なので、店名や開業日を刻印することで、節目を形に残せる特別な記念品に。
時計としての実用性はもちろん、オブジェとしても美しいのが魅力。受付や店内に飾りやすいので、アパレルや美容室への開業祝いに贈る縁起物としてもぴったりです。
キャッシュトレイ
「毎日お金を受け取る場所」であるキャッシュトレイは、まさに商売繁盛の要ともいえる存在。
ここでは、お店の顔であるレジ周りを上質に演出しつつも「お金が集まりますように」という願いを込めて贈れる、実用性の高いキャッシュトレイを紹介します。
名入れ キャッシュトレイ ゴールド
名入れができるゴールドカラーのキャッシュトレイ。店名やロゴを入れることで、店舗専用のオリジナルギフトとして贈れるのが特徴です。
金運を象徴するゴールドカラーがレジ周りを華やかに演出し、商売繁盛の願いも込められるのも嬉しいポイント。デザイン性と実用性を兼ね備えているため、開業祝いに贈る縁起物としてもふさわしい一品です。
バウムクーヘン
年輪のように層が重なっていることから、「年輪を重ねて長く続く」「繁栄」を意味する縁起菓子がバウムクーヘン。ドイツでは結婚式の定番菓子として親しまれ、日本では開業祝いや長寿祝いなど、節目を祝う贈り物として用いられています。
ここでは、パッケージのおしゃれさも兼ね備えた、開業祝いとして最適なバウムクーヘンを紹介します。
NIIGATAひかりBAUM(ソフトバウム)
自社栽培の玄米粉を使用した、グルテンフリーのバウムクーヘン。ソフトでやさしい食感が特徴で、素材本来の風味を楽しめます。
シンプルながらも洗練されたパッケージも魅力。食の安全や健康への配慮を大切にする方へ、開業祝いとして贈る縁起物にも最適です。
のとそだちのガトーピレネー
能登の塩と卵、米粉やミルクを使用した、能登に寄り添ったバウムクーヘンです。素材には能登の恵みを生かし、やさしく丁寧な味わいに仕上げられています。
能登の海を表現したデザイナーズパッケージも美しく、購入することで復興支援にもつながるのが魅力。「復興に向けて前を向き続けている」というポジティブな意味もあるため、開業祝いに贈る縁起物としてもおすすめです。
開業祝いの縁起物に関するQ&A
開業祝いを贈るときには、のしの種類や渡すタイミングにも気を配ると安心です。
ここでは、開業祝いを贈る際によくある疑問に答えます。
Q1. のし(熨斗)や水引はどうすればいい?
開業祝いののしは、「紅白の蝶結び」を選ぶのが適切。開業・開店は、将来的に何度あっても喜ばしいお祝い事であるため、何度でも結び直せる「蝶結び」が最適です。一方、「結び切り」は一度きりが望ましい結婚祝いなどに使われるため、開業祝いには不向き。表書きは「御祝」「祝 開店」「祝 開業」などが一般的。名入れは、水引の下段に「ご自身の氏名」または「会社名」を記載します。
親しい友人やカジュアルな店舗への開業祝いであればリボンラッピングでも問題ありませんが、目上の方や取引先へ贈る場合は、正式な「のし」をつけるのがマナーです。
開業祝いでは、相手との関係性を踏まえつつも、基本は「紅白の蝶結び・のし付き」を選ぶことで、失礼のないお祝いになりますよ。
Q2. オープン当日に間に合わない場合、遅れて渡しても大丈夫?
開業祝いは、遅れて贈っても大丈夫です。むしろ、落ち着いた頃に贈る方が喜ばれることも◎
オープン直後は準備や対応に追われているため、慌ただしい時期に贈ると受け取りがたいへんな可能性もあります。
理想は前日までに贈ることですが、遅れた場合はオープンから1週間〜1か月以内が目安。逆に、2か月以上経ってしまうと、相手に気を遣わせてしまう場合もあるため注意が必要です。
開業祝いは、タイミングが多少遅れても問題ありません。相手の落ち着いたタイミングを見計らって贈ることが、気持ちを伝えるうえでもっとも大切です。