初心者でも安心!ハイクオリティな手作りお面をかんたんに作る方法

「子供のイベントで使うお面、どうやって作ればいいの?」「ハロウィンやパーティーで、オリジナルの仮装を楽しみたいけど、何から準備すれば…?」そんな風に、手作りお面に挑戦したいけれど、具体的な材料や作り方が分からなくて困っていませんか?
お面作りは、使う材料や作り方次第で小さなお子様でも楽しめる簡単なものから、大人がじっくり取り組める本格的なものまで、実に奥深いものです。デザインを考えて形にし、色を塗る…そのすべての工程が創造力を刺激し、完成したときの喜びは格別です。
この記事では、手作りお面にはじめて挑戦する方でも安心なように、必要な材料のリストから分かりやすい作り方の手順まで詳しく丁寧にご紹介します。画用紙を使った簡単な方法から、紙粘土を使った本格的な立体お面の制作まで網羅しているので、用途に合わせたお面作りがこの記事だけでできます。
この記事を読めば、お面作りの基本的な材料や工程がすべて分かり、素敵なお面を作れるようになりますよ。
【かんたん】手作りお面の作り方

まずは、特別な道具や技術がなくても、誰でも気軽に楽しめる画用紙を使った基本的なお面の作り方をご紹介します。この方法は、急なイベントでお面が必要になったときや小さなお子さんと一緒に工作を楽しむ場合、あるいは「まずはお試しで簡単なものから作ってみたい」という方にぴったりです。
短時間で完成し、アレンジも自由自在なので、創造力を存分に発揮できます。お気に入りのキャラクターや動物のお面を作ってみましょう。
【材料】手作りお面を作るために準備するもの

画用紙で作る簡単なお面作りに必要な基本的な材料は、以下の通りです。ほとんどがご家庭にあるものや100円ショップ、文房具店で手軽に揃えられます。
- 画用紙(作りたいお面の色のもの)
- ハサミ
- 輪ゴム
- ホッチキス
- 色鉛筆、クレヨン、マーカーなど(描画材)
また、シール・折り紙・毛糸は飾り付けに使えば、よりオリジナリティあふれるお面になります。セロハンテープは補強にも役立つので準備していると便利でしょう。
1.画用紙にイラストを描く

まず、作りたいお面の顔を画用紙に大きく描きます。好きなアニメのキャラクターや動物、オリジナルのモンスターなど、自由にデザインを考えましょう。
描く際には、実際にお面として顔に付けたときのサイズ感を意識することが大切です。顔全体が隠れるくらいの大きさに描くと、お面らしさが出ます。
もし、お面を丈夫にしたい、繰り返し使いたいという場合は、描き終わった画用紙をラミネート加工するのも良い方法です。ラミネートすることで汚れや破損を防ぎ、長持ちさせられます。
2.画用紙を切り抜く

描いたイラストの輪郭線に沿って、ハサミで丁寧に画用紙を切り抜いていきます。細かい部分は焦らずゆっくりと切りましょう。
目や口の部分に穴を開けたい場合は、まず画用紙をお面の中央で軽く二つ折りにし、折り目の部分からハサミを入れて切り抜くときれいに穴を開けやすいです。カッターナイフを使う場合は下にカッターマットを敷き、怪我をしないように十分注意してください。
3.輪っかを作る

お面を頭に固定するための輪っかを作ります。画用紙を横長に2~3cm程度の幅で2本切り出し、セロハンテープやホッチキスでつなぎ合わせて1本の長いベルト状にします。このベルトを頭のサイズに合わせて輪にし、端をホッチキスで留めれば完成です。
もっと簡単に済ませたい場合は、輪ゴムだけでお面を固定する方法もあります。この場合、お面の左右両端にパンチなどで小さな穴を開け、そこに輪ゴムを通せばOKです。ただし、画用紙の強度によっては破れやすいので、テープで補強しておくと良いでしょう。
4.お面と輪っかをくっつける

最後に、切り抜いたお面と手順3で作った画用紙の輪っかをホッチキスで固定します。お面の両サイド(こめかみにあたる部分)に、輪っかをバランス良く取り付けましょう。
実際に頭にはめてみて、位置やサイズを調整するのがポイントです。輪ゴムだけで固定する場合は、お面の左右に開けた穴にそれぞれ輪ゴムを通して結びます。片方の輪ゴムの端ともう片方の輪ゴムの端を結びつけて一本の長い輪ゴムにしたり、短い輪ゴムを2本用意してそれぞれ耳にかける形にしたりと、使いやすい方法を選びましょう。
【上級編】本格的な手作りお面の作り方
もっと凝った、立体感のある本格的なお面を作りたいという方には、紙粘土と張り子で作る方法がおすすめです。少し時間はかかりますが、その分、完成したときの達成感は格別です。
オリジナルのキャラクターや伝統的なお祭りのお面など、表現の幅も広がります。大人の趣味としても存分に楽しめるでしょう。
【材料】本格的な手作りお面を作るために準備するもの
本格的なお面作りに必要な主な材料は以下の通りです。多くは100円ショップや画材店、ホームセンターなどで手に入ります。
- 紙粘土
- 工作用紙(または厚紙)
- でんぷんのり
- 新聞紙や半紙、書道用の半紙など
- ニス(水性または油性)
- キッチンラップ
- アクリル絵の具・ポスターカラー・マーカーなど
- 丸筆・平筆
- カッターナイフ
- ハサミ
- キリ(または太めの針)
- ゴム紐やリボンなど
これらの材料は、作りたいお面の大きさやデザインによって必要な量が変わります。100円ショップでも多くの材料が揃うので、気軽にチャレンジできますよ。
1.工作用紙にイラストを描く
まず、工作用紙に作りたいお面のデザインを下書きします。この下書きが、この後の紙粘土を盛り付ける際のガイドラインになります。正面から見た形だけでなく、少し横からのイメージも描いておくと立体にする際に役立ちますよ。
2.紙粘土を立体的に張り付けていく
下書きした工作用紙の上に、紙粘土を盛り付けて立体的な形を作っていきます。鼻の高さや頬のふくらみ、顎のラインなど表現したい凹凸を意識しながら粘土を足したり、ヘラや指でならしたりして形を整えます。
この工程でお面の基本的なフォルムが決まるため、焦らずじっくりと取り組みましょう。粘土が乾燥すると修正が難しくなるので、形がある程度できたら全体のバランスを確認します。
形が決まったら、紙粘土が完全に乾燥するまで数時間から半日ほど置きます。乾燥時間は粘土の厚みや湿度によって変わるので、表面だけでなく内部までしっかり乾いているか確認しましょう。
3.全体にニスを塗る
紙粘土の土台が完全に乾いたら、表面全体にニスを塗ります。ニスを塗ることで土台の強度が増し、この後の張り子作業がしやすくなります。また、水分が染み込むのを防ぐ効果もありますよ。
ニスが乾いたら、土台全体をラップフィルムでぴったりと覆います。ラップを張ることで、この後張り子で作るお面本体が土台の紙粘土に直接くっつかず、きれいに剥がせるようになります。シワができないように丁寧に密着させましょう。
4.紙を張る
いよいよ張り子の工程です。半紙を細かく手でちぎります。この際、ハサミで切るよりもちぎった方が繊維が絡みやすく、丈夫に仕上がりますよ。
最初の1層目は、水を含ませた筆や指でちぎった紙をラップを張った土台に直接貼り付けていきます。この層は、のりを使わずに水だけで貼るのがポイントです。こうすることで、最後に土台から剥がしやすくなります。
2層目以降は、でんぷんのりを筆で紙に塗りながら土台に重ねて貼っていきます。空気が入らないように指やヘラでしっかりと押さえながら、隙間なく貼り重ねていくことが重要です。土台の色が透けて見えなくなるまで通常3~5層程度、またはそれ以上、根気よく貼り重ねます。
一層貼るごとに乾燥させて再度ニスを薄く塗り、また紙を張るという作業を3~4回繰り返すと、より強度のあるしっかりとしたお面になりますよ。すべての層を貼り終えたら一晩以上かけて、お面の内部まで完全に乾燥させます。
5.土台から剥がす
張り子のお面がカチカチになり、中までしっかりと乾燥したら、いよいよ土台から剥がします。お面の端(ふちの部分)にカッターナイフなどで慎重に浅く切れ込みを入れ、そこからゆっくりと土台のラップごと剥がしていきます。
焦らず、少しずつ剥がしていくのがコツです。ムリに力を加えると、せっかく作ったお面が歪んだり破れたりする可能性があるので注意しましょう。無事に剥がせたら、お面のふちの部分をハサミで切りそろえて形を整えます。もし、剥がす際に少し破れてしまったり薄くなってしまったりした箇所があれば、ちぎった紙とでんぷんのりで補修します。
6.補正する
土台から剥がしたお面のふちの部分や、気になる箇所を補正します。ちぎった紙にでんぷんのりを付け、お面のふちを包むように貼り付けたり薄い部分に重ね貼りしたりして、全体の強度を高めます。
この補正作業によってお面の仕上がりがより美しく、丈夫になるのです。補正が終わったら再度、数時間おいて完全に乾燥させます。
7.絵付けをして完成
いよいよ最後の仕上げの絵付けです。まず、鉛筆などで薄くお面に顔の下書きをします。目の位置などを慎重に決めましょう。
次に、目の部分をカッターナイフで慎重にくり抜きます。刃物の扱いには十分注意し、下にカッターマットなどを敷いて作業してください。くり抜くのが難しい場合は、黒く塗りつぶすだけでも雰囲気が出ます。
アクリル絵の具やポスターカラー、油性マーカーなど好きな画材を使って自由に色を塗っていきます。細かい部分は細い筆を使うなど、工夫しながら丁寧に仕上げましょう。絵の具が完全に乾いたら、お面の左右(こめかみのあたり)にキリやハサミの先端を使って紐を通すための小さな穴を開けます。
最後に、開けた穴にゴム紐やリボンなどを通して頭のサイズに合わせて結んだら、オリジナルの本格手作りお面の完成です。
オリジナルお面が作れるキット

「もっと手軽に、でも本格的なお面作りを楽しみたい!」という方には、必要な材料が揃っていて、すぐに制作に取りかかれるキットがおすすめです。
こちらの「おかめ面キット」は、無地のおかめのお面と裏張り用和紙、面止用ゴムなどがセットになっているため、届いたその日からすぐにお面作りを楽しめます。
おかめの表情を活かした伝統的なデザインにするもよし、全く新しいユニークなキャラクターにアレンジするもよし。あなただけのオリジナルお面を簡単に作ることができます。
とくに、自分でイチから形を作るのは難しいけれど、絵付けで個性を発揮したいという大人の方の趣味や、イベントでの共同制作などにもぴったりです。お祭りや学園祭、地域行事などでみんなでお揃いのお面を作って盛り上がるのも楽しいでしょう。
手作りお面は作る過程も完成したときの喜びも格別です。ぜひ、あなただけの素敵なお面作りにチャレンジしてみてください。