鳴海・菊池杜氏最大のチャレンジ酒…ほとんど磨かない1%磨き純米生原酒!
鳴海史上、最大の問題酒…ついに登場!あなたは付いてこれるか?
人気の鳴海・直詰めシリーズの先陣を切って「初しぼり」の登場です。今年の初搾りは見てくれは今までと何ら変わりが無いようですが、中身は菊池杜氏らしく《超尖った問題酒》と成りました。ハッキリ言って予備知識無しで飲んだら苦情殺到です。一体どんな酒なのか・・・
さて、その尖った問題児中の問題児がこの酒です。鳴海初搾り…これのどこが問題児かというと、元ラベルは普通の鳴海にかわいい酒林のワンポイントですが、造りがすごかった…なんと精米歩合99%…そうたった1%しか削ってないのだ。ほぼ玄米。それを蔵付き酵母の生酛で醸した。菊池杜氏のチャレンジ酒中、最も突っ込んだ酒に違いない。
アルコール度数は13%。酸度は10.3もある。で、どんな酒なのか…香りはまるで醤油や味噌の醪タンクに首を突っ込んだかのよう。古漬けのぬか床のようって言えば想像しやすいか。決して良い匂いではない。
味わいも強烈だ。甘味はあるが酸も強く日本酒の定義には収まらない。決してストレートに美味しいお酒じゃない。混沌とした複雑な味わいが混ざりつつ、姿がつかめない。大分昔、福島の酒で江戸時代のレシピの酒(元禄仕込み)を飲んだときがあるがそれを思い出させる。それを強烈にした感じだ。
しかし不思議なことに一度飲み干すと、もう一回チャレンジしたくなる。そう、くさやや古漬け、ウォッシュチーズなどのように、口に合えばクセになるタイプの酒なのだ。なにせ比類無い味わいだから、他に代用が利かない。これしかない…たぶん。千葉には玄米酒もあるが、こっちの方が強烈だ。
米の酒の極々初期の酒はこんな味だったのかも知れない。お酒の多様化が認知される現代だから許される今らしい酒ともとれるし、甘ジューシーな酒が受けてる時代背景からすると異端ともとれる。好き嫌いはあって当然。はまった人だけ飲めば良い。他の酒とはまったく似ておりません。
しかし、なぜかラベルは普通の鳴海初搾り。これでは、フレッシュ&フルーティな酒だと思って飲んだら吹き出すこと間違いなし。腐ってるって思われるかも知れない。苦情も来るだろう。
そこで当店ではそれを回避するために、蔵元にお願いしてオリジナルデザインでの発売を許していただいた。
名付けて「販売禁止・ノムナキケン」。このラベルに、能書きを書き付けたPOPで注意喚起を即している。あなたが物好きなら。あなたが酒の探求者なら、飲んでみるべきです。
- 原料米/千葉県ふさこがね
- 精米歩合/99%
- 日本酒度/ 未公表
- 酸度/10.3
- アルコール度/13度
- 造り/生もと・酵母無添加
- 容量/720ml(要冷蔵)
- 1箱12本入:一梱包12本まで 混載可