カット数が多く、見た目に美しいデザインを多めに作る一方で、シンプルで値段を抑えた製品が無いなということで、
「シンプル」
「オリジナル」
「安価」
を念頭に製作したデザインです。
シンプルですが、上品さが漂う素敵なデザインになったと思います。
玉は消し加工により、擦りガラス状に仕上げてあります。
玉七宝は当工房のオリジナルデザインなので、シンプルさの中にもオリジナリティが少し加わっています。
側面がシンプルなデザインがゆえにグラス全体が暗い印象を受けるので、バランスを取るために底はざっくりと深めの大きな側面にまで伸びる16等分のカットを施しました。
濃い海を浸食するように荒々しい氷山の形と認識し、これを「氷山底」と命名し、今後のデザインの基盤の1つとしました。
底全体の概ね90%ほどを削るとても採光の多いデザインです。
側面からの採光とのバランスを考えてこのような調整をしています。
氷山底は
「深めのカットの手触りが心地よい」
「採光が取れ、グラスを明るい印象にしやすい」
「グラスを回転させた時に氷山の先端を見ると、底の虚像が見え隠れして美しい」
というような特長があります。