平で全体が透けているので、「平全透かしロックグラス」と名称をつけました。「平(ひら)、全透かし(ぜんすかし)」と区切って呼んでもらえればと思います。口元全体を0.1mmほど薄く削って透かしています。これは切子職人の世界では剥き(むき)と呼んでいる技術です。わずか0.1mmという世界なので、口元の耐久性にはほとんど全く影響しないのでご安心下さい。作業工数が多くかかるのと技術的に難しいので、剥きのデザインを作っている職人や工房は世の中にほとんどいません。口元全体が透けているのは切子の世界ではなかなかオリジナリティがあって、面白いデザインかと考えております。切子と言えば、色と透明部分のグラデーションの綺麗さがあります。しかし、比率で言えば圧倒的にクリアな部分が多いデザインで、どちらかというと色のついていない通常の透明なロックグラスに近いデザインです。これだけ透けているかなり攻めたデザインなので、他の工房でもあまり見かけないオリジナリティがあるかと思います。またウイスキーを飲む人がお酒の色を楽しむために切子の色が少ない方が良いことも知っています。嗜好に沿ったデザインになっているのではないでしょうか。自分用、贈り物、お店のブランドイメージアップなどにご検討頂ければ幸いです。