とりあえずのペーパーウェイトの最終弾として、工数一切無視で今持てる技術での最高の物を作ろうと思って製作しました。
工数がかかりすぎて値段が高くなるので、非常に細かいサイズの菊繋ぎは削れるのですが、工芸展出品作品等にしか普段は削らないことにしています。
そこで十分細かいのですが、一般販売向けに作った作品が「菊繋ぎペーパーウェイト」です。
こちらも十分細かく、日本でもほとんど見かけないくらいのサイズ感です。
しかし、一般販売という枷を外して、私の技術の出せるところまでを出して、作品の提示をすることにしました。
写真のサイズ感は一緒なので、上の写真と下の写真を比較して、菊繋ぎの細かさをご確認頂ければと思います。
デザイン性を出すために、菊繋ぎのカットをしておしまいではなく、他のカットも組み合わせてグレードを高くしております。
側面は丸く削って、くぼみが出来ており、そのくぼみは底部に連結しております。
このくぼみは美しさを引き出すだけでなく、指がかかって触り心地の良さを向上させる機能面の工夫も含まれております。
底部の円周上が側面からの丸いカットによってへこんでいるのが確認できるかと思います。
あまりにも細かい菊繋ぎは、今後100年経ったとしても機械や別の技法で同じ文様を出すことは不可能だと断言していいと思います。
経験を積んだごく少数の職人が直接カットすることでしか作れない特別な物です。
自分用、贈り物、祝い事、お店のブランドイメージアップ等にご検討頂けると幸いです。