16枚の花びらを持つ大きな底菊をデザインの中心にとらえ、その底菊に調和するように周囲のデザインが構成されています。
上から見ると、大きな花びらを持つ花がその隆盛を極めた最高の状態の瞬間を切り取ったかのような印象を受けます。
このデザインは側面の線が底に移動して、また側面に戻るという3次元的なカットを行っている面白いデザインです。
しかもそのカットの線は上から見ると直線になっているという状態です。
コップ上の素材では側面と底がきっちり角になって別れているのでこのようなデザインは不可能ですが、小鉢の形状なら側面と底の境界があいまいになっているので、連続したカットをつなげることができるというところに気付いてデザインを考えました。
一般的なデザイン力の無い職人は「側面は側面のデザイン、底は底のデザイン」と側面と底を分離してデザインを考え始めるので絶対にこのようなデザインを思いつくことは無いと断言できます。
当工房のオリジナル溢れるデザインと言っても過言ではないでしょう。
(大きな)底菊は、長寿や無病息災、邪気払いの効果の意味を込めて使用されている縁起の良い文様であります。
また「開花」という名前はこれを手に取ったユーザーの人生が花開くことも意図した縁起を担いだものでございます。
この製品のストーリー付きで贈り物としてご利用してみてはいかがでしょうか。