中学時代の音楽の先生にプレゼントするために考えたデザインです。中学のつながりは友達や先生含めて今でもずっと続いています。とても幸いなことです。年1回くらい同窓会の幹事を私がやるので、その時にプレゼントしようと思いました。富士山など何かをモチーフにしたデザインは私の考える切子の美しさの要件から外れており、四拍子の動きをモチーフにしたら良いデザインにならないかもしれないと思っていました。しかし、四拍子の動きは割と数学的な動きというか、形状として美しく、むしろ自分の想像の外にある納得のいく非常に良いデザインとなりました。独創的でデザイン性として非常に優れた結果となりました。四拍子の後ろを五線譜が通っています。音符が無いのは手に取った方のそれぞれが自分だけの音符を持っているからという意味合いです。四拍子の一番面積が広い部分には菊繋ぎという伝統的な文様をカットしています。菊繋ぎは長寿や無病息災といった健康面の意味を持つ縁起の良い文様です。特別なものなので、菊繋ぎのサイズを通常の3倍ほどの細かさで削っております。このサイズ感を削れる職人は日本にも数えるほどかと思います。口元は半円状に擦っております。私なりに口当たりの良さを分析し、人間が口当たりの良さを感じる要件を洗い出しました。その要件のうち、3つほど満たしているもので、気に入って頂けると思います。口元が波打っているのがご確認頂けると思います。これが口当たりの良さ、心地良さにつながるものと断定しております。音楽の先生とのつながりがあったことで、こういう自分の世界の中だけでは出てこなかった素敵なデザインが出来たので、本当にありがたいことだと思います。自分用、贈り物、お店のブランドイメージアップなどにご検討頂ければ幸いです。