私は練りに練って自分が信じるところの面白いデザインを製作しておりますが、一般人目線でちゃんとした作品を作れることも証明しておくかということで製作したデザインです。一般的に江戸切子でも薩摩切子でも入選している作品は「大枠を削って、その中に細かい文様を入れるだけ」というものに偏っているように感じます。そこで、私なりにこんな感じかなぁというところでデザインしました。3本線をカットする場所をかなり悩んで試作を何回かしました。その結果、現在の見てて心地良い塩梅のところに収まったかと思います。大枠の中は伝統的な文様である菊繋ぎ、麻の葉、矢来の三つの文様が入っております。麻の葉は見栄えを良くするために、通常より約2倍の細かさにしてカットしております。大枠のざっくりしたカットは現代的な表現ですが、文様自体は伝統的で、うまく過去と現代の融合が出来たかと思います。工芸展やコンテスト入選作品のぐいのみは1個3万円くらいします。そういう作品に全く見劣りしておりませんのでこの作品を楽しんでもらえればと思います。自分用、贈り物、お店のブランドイメージアップなどにご検討頂ければ幸いです。