- 機能性を持つ食品素材は反応性を有している
- 生体内有用成分は生体外では安定ではない
- 生体外では安定に保つ工夫が必要である
- 食品加工者にも化学知識が必要である
■内容
実験データや臨床などのエビデンスが重視されるようになってから、機能性食品・サプリメントの世界は、利便性・価格・味など総合的な食品開発の次元に移行した。
現在の機能性食品・サプリメント商品開発の主流は多機能制を持たせた商品設計に集約される。この開発設計段階で特に留意されるのはBioavail - ablity = 生体(生物学的)利用能の安定化と安全性である。
本書は機能性食品・サプリメント商品の開発設計の基本的な考え方から、実勢の生体利用能の安定化と安全性について、実用例を多数掲げながら、そのポイントを解説している。
本書が広く読まれることで、安全で、より優れた商品開発が行われ、機能性食品・サプリメント市場の発展に寄与できるものと確信している。
(本文より)■目次
序章 食品加工者、サプリメントアドバイザーに化学知識は必須 第1章 食品の安全性確保は科学的根拠に基づく食品加工から 第2章 変質を起こしやすい食品機能性素材とシクロデキストリンによる安定性改善 第3章 コエンザイムQ10の安定性改善と生体利用能向上 第4章 脂溶性物質の生体利用能向上の鍵はγCDの消化性と胆汁酸 第5章 R体αリポ酸の安定性改善と生体利用能向上 第6章 多機能性スーパー食物繊維としてのαシクロデキストリン 第7章 機能性素材の素材の相乗作用が確認された複合事例 第8章 セルフメディケーションと機能性食品・サプリメント 資料 シクロデキストリン(CD)とは