戦前、「もみダレ」に絡めるホルモン焼きが現れ、戦後、焼いた正肉を冷ます「つけダレ」が発案され、この二つが相まって日本独自の「焼肉」が生まれました。
以降、調理技術の向上、設備機器の開発、食材流通の活性化などを背景に、焼肉は外食産業の一翼に台頭し、今や国民食の人気上位に位置付けられています。
この間、BSE騒動、表示指導、生食規制など非常に厳しい時期を経験しましたが、その逆風を糧とする業界関係者の努力によりより一層の発展を遂げています。
焼肉の市場規模は、店舗数・約2万2000店舗、年商・約1兆2000億円と目され、日本の食生活が肉食化に向かう中、焼肉は外食産業の一業種から焼肉産業に昇格するかの勢いにあります。
また、インバウンドの促進が叫ばれる中、焼肉が得意にする「和牛」は、訪日客が期待する日本グルメの筆頭格であり、国産農畜産物を海外に宣伝する意味でも、焼肉は重要な役割を担っています。
本書は、事業協同組合全国焼肉協会の特別協力のもと、日本食糧新聞社が企画発行した焼肉新聞の総集編です。
■焼肉史に刻まれる発展の軌跡と転機
■百花繚乱焼肉料理-創造と進化を加速させる焼肉メニュー開発の新潮流!
■焼肉人語録-焼肉一筋の実体験が語る名言集
■北海道ご当地焼肉特集-農産王国に育まれた地元焼肉
■焼肉人の流儀-日本の焼肉史に刻む焼肉経営の独自理念30人
■知って食べればおいしさ倍増-焼肉料理を深掘りする「焼肉新聞」特集記事の総集編