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図解よくわかるフードテック入門

¥2,420
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食の本屋さん by 日本食糧新聞社
人口増に伴う食糧・栄養不足への処方箋として注目集まる「フードテック」の全容と、それを支える基盤システムや要素技術、市場性をまるっと紹介。大豆ミートや食用藻類など代替素材の開発動向や、ITを駆使した生産体系を詳述。食の安心と安全を守る仕組みにも迫る。

■著者

三輪 泰史

■内容

  • はじめに
  • 第1章 脚光を浴びる次世代技術“フードテック”
    フードテックとは何か? X-Techの波が農業・食品分野へ
    フードテックの分類 生産分野がフードテックの牽引役
    なぜフードテックが注目されているのか SDGsが市場拡大の追い風に
    フードテックの位置づけとマーケット拡大戦略
    既存の農林水産業との共存共栄がカギ
  • 第2章 フードテックを後押しする社会トレンド
    農林水産業におけるSDGsの重要性 農業の多面的機能に改めてスポットライトを
    健康ブームと栄養摂取トレンドの変化 コロナ禍で加速するタンパク質の積極的摂取
    高齢者におけるタンパク質摂取の重要性 マーケット拡大で生まれるビジネスチャンス
    農林水産業で顕在化する気候変動リスク
    国内外のあらゆる地域で影響が懸念される
    求められる農業における温室効果ガス削減
    意外と多い農林水産業からの温室効果ガス排出
    農林水産業における気候変動影響の見える化
    サプライチェーン内の情報開示が重要に
    国際的な食料不足のリスク回避 国内での効率的な食料生産手法が不可欠に
    台頭するフードテックベンチャー 様々な成り立ちの企業が存在感を発揮
    フードテックを後押しする金融業界
    融資・出資のほか経営ノウハウ支援のサポートを行う主体も
  • 第3章 次世代のタンパク源“代替肉”
    代替肉の分類と概要 中核となるのは植物肉と培養肉
    植物肉の特徴 日本人になじみのある代替肉
    植物肉の原料と調達 原料作物の生産振興がポイント
    植物肉の製造技術の発展戦略 植物肉が目指す価値とは
    評価高まる植物肉商品 肉の価値を超えるか、オンリーワンの価値を生み出せるか
    植物肉に対する消費者ニーズ 「肉っぽくない」ことが強みになることもある
    ヴィーガン、ハラルマーケットでの展開
    思想とルールを理解し、適切な対応と情報開示を
    外食で進む植物肉メニューの採用
    無意識的な喫食機会の提供が市場成長のきっかけに
    植物肉が牽引する農業活性化 求められる国産原料の増産
    培養肉の特徴 動物細胞を人工的に培養
    培養肉の製造技術 量産に向けた研究が進む
    海外で始まった培養肉の商品化 先行する海外に日本も追いつけるか
    代替肉は“肉を代替”するのか?
    食肉+代替肉の補完関係で安定的なタンパク質源の供給を
    代替肉による効率的な食料供給 少ない土地からより多くのタンパク質を供給可能
  • 第4章 新製品が続々登場する“藻類食品”
    藻類食品の概要 藻類の種類によって魅力・形態は様々
    なぜ藻類食品が“再ブレーク”したのか 改めて注目されることになった3つの理由
    藻類食品の培養技術 大規模化、高密度化、効率化がカギ
    藻類食品の加工技術 風味・匂い・栄養価を決めるキーテクノロジー
    藻類食品のマーケット タンパク質不足・植物性食品志向が市場拡大を後押し
    様々な用途を持つ藻類 複数の製品をカバーする生産プロセス全体の効率化がカギ
    藻類食品の普及に向けた課題
    「大量生産体制/技術」と「多くの人に訴求する販売戦略」がポイント
  • 第5章 異色の新食材“昆虫食”
    次世代のタンパク質源“昆虫食”の概要 伝統食材の価値の見直し
    現代において昆虫食が求められる背景
    キーワードは「環境負荷低減」「循環型経済」「地域活性化」
    昆虫の調達手段(コオロギを例に)
    食料として普及するには大規模養殖の実現が課題
    昆虫食に関わる国内のプレイヤー 多種多様な業界からの参入
    養殖の餌としての昆虫 養殖漁業も“食料”調達に課題
    昆虫食の普及・定着に向けた課題 心理的ハードルを乗り越えるための施策
  • 第6章 農産物栽培を人工的にコントロールする“植物工場”
    植物工場の分類と概要 ニーズ起点の次世代型へ進化中
    植物工場の強み 安定生産とコスト削減で存在感が向上
    植物工場野菜のマーケティング戦略
    ニーズに合わせたオーダーメイド型が拡大へ
    加速する植物工場のオートメーション化
    全作業が自動化可能な技術レベルに
    植物工場に導入が進むAI 人工知能・ビッグデータの活用でさらなる先鋭化へ
  • 第7章 バイオテクノロジーを駆使した“スマート育種”
    スマート育種の定義と分類 技術革新により育種期間を短縮
    遺伝子組換えの概要 元の生物にない外来遺伝子を組み込む
    ゲノム編集技術の概要 ゲノム中の狙った場所をピンポイントで編集
    国産ゲノム編集技術への期待 海外知財に抵触しない国産技術が必要
    ゲノム編集農林水産物がいよいよ販売開始
    ゲノム編集は研究段階から商業化段階へ
    ゲノム編集食品に関する制度
    外来遺伝子の導入がなければ食品としての安全性審査は不要に
  • 第8章 消費者ニーズと環境配慮に応える“陸上養殖”
    日本の水産業の現状と陸上養殖への期待
    養殖による供給量確保で食卓を守る
    技術革新が進む陸上養殖 外的環境の影響を受けにくい新たな養殖技術
    養殖技術を活かした需要起点の商品設計
    消費者ニーズに合わせて水産物を“デザイン”
    IoT/AIを活用したスマート水産業 スマート農業と比べて普及に遅れ
    陸上養殖で生産される主な商品 高級魚種を中心に事業展開
    陸上養殖のメリット/デメリット 外部環境の変化でさらなる拡大の見込み
    農業と養殖を掛け合わせたアクアポニックス
    次世代の循環型農法だが採算性が課題
  • 第9章 流通や加工におけるフードテックの躍進
    活躍の場が広がるフードロボティクス
    製造業よりも高いハードルをいかに乗り越えるか
    3Dフードプリンタ 多様なニーズにマスカスタマイズで応える注目技術
    期待されるフードチェーンのスマート化 消費者・実需者に安心と信頼を提供
    農産物の鮮度の見える化 消費者への新たな価値訴求
    進化を続ける品質保持技術
    フードロス削減だけでなく、安心・安全や美味しさ向上に貢献
  • 第10章 フードテックを取り巻く政策
    食料・農業・農村基本計画 日本の農業政策の根幹となる羅針盤
    みどりの食料システム戦略 持続可能な農・食に向けたイノベーションの道筋
    農業DX(デジタルトランスフォーメーション)構想
    加速する農業・農村の革新的イノベーション
    グリーン成長戦略 フードテックで「農業×グリーン」のチャンスをつかむ
    バイオ戦略 フードテックと切り離せない重要テーマ
  • Column
    躍進する日本の農林水産物輸出
    “ポテトショック”から見る日本のフードセキュリティ
    マーガリンの歴史から学ぶ代替肉のブランド戦略
    インバウンド消失が日本の農林水産業に与える影響
    気候変動への適応策としての「産地シフト」
    マイクロファーミングで実現する「全員農業」
    スマート育種を支えるオミクス解析
    フードテックに並ぶ最新トレンド=農村デジタルトランスフォーメーション
    在庫可視化と自動発注で食品ロスの削減を目指す
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