弟子:ビット? ですか???
師匠:そ。
弟子:なんなんです?
師匠:ビットとは“ちょびっと”のびっと。
弟子:洒落たつもりなんですね。
師匠:うん。
弟子:“ちょびっと”の“ちょ”にしなかっただけいいと思います。
師匠:ビットには本当に“少し”って意味があってびっくりだよ。
弟子:そんで、どうしようってコトなんですか?
師匠:何かを無性に作りたいっていうバイオリズムが人にはあるだろ?
弟子:ありますあります。
師匠:何かを作るためにはまず素材を手に入れるワケだ。
弟子:そうですね。
師匠:そんな時、同じ物をたくさん買うのはイヤだろ?
弟子:買わなきゃいいんじゃないの?
師匠:は?
弟子:え?
師匠:2個しかいらないのに10個入りは不要って話だよ。
弟子:なるほどなるほど。
師匠:欲しい分だけ買えたらそれが一番。
弟子:そりゃそうだね。
師匠:そこでだ。ウチが何でも小分けで販売しようと。そういうコトなのだ。
弟子:なんでも?なんでも小分けにすんの?
師匠:そ。なんでも。
弟子:誰が?
師匠:ワシもしくはおまえ。
弟子:僕ってことじゃん。
師匠:基本的に花関係が多いよ。
弟子:得意分野ですもんね。
師匠:まぁそうなんだけどさ。ネットでは画期的だろ?
弟子:そうなの?
師匠:いや、たぶん。知らないけど。
弟子:まぁ、どの店も面倒臭くさくて誰もやらないよね。そんなことね。
師匠:例えばワイヤー200本とかさすがに要らないじゃん。
弟子:いらないよね。サイズ3種類なら600本とかか…。
師匠:リボン25メートルとかさ。
弟子:いらないよね。
師匠:金額の問題というよりすっきりエコで。
弟子:お客さんは便利だよね。きっと。
師匠:グリーンとか他の花材だのなんだのかんだのなんだのかんだの。
弟子:もしかして全部小分け?
師匠:もちろん。
弟子:スゴイです。それは。すごい面倒です。
師匠:は?
弟子:え?
師匠:ラッピング関係の資材も全部小分けにしたよ。
弟子:いたれりつくせりで地獄のようです。
師匠:しかもその多くが安価で送れるように工夫しました。無理なのもあるけど。
弟子:それは嬉しい工夫ですよ。
師匠:しかし、1つだけ了解して欲しいことがあるんだよ。
弟子:なんでしょう?
師匠:「写真と違う」は勘弁して貰おうと思って。
弟子:写真が下手だから?
師匠:そう。いや違う。いやそうかも。
弟子:手作り系&自然の物系だからですね。
師匠:そうなんだよ。用具やリボンはいいんだけどね。
弟子:製造系アイテムはOK。
師匠:うん。でもどうしても「写真と全く同じ物」というワケにいかない物もあるよ。
弟子:自然素材系はご理解頂くってコトで。
師匠:アート系も最終的には手仕上げだからビミョーに違ったりするんだよ。
弟子:なるほど。じゃ、写真と同等品って感じ?
師匠:そうだね。まぁ同じだけどね。
弟子:楽しみですね。