師匠:さてここで連想ゲームです。
弟子:はい。
師匠:だから、連想ゲームだってば。
弟子:分かったって。早くやんなよ。
師匠:いや、なんか冷たい感じだからさ。
弟子:何を言い出すのかと思い、緊張してるだけですよ。
師匠:では問題です! テレビ、砂場、げんこつ。……さて何でしょう!!
弟子:問題が難し過ぎるでしょ。世界ふしぎ発見ですか?
師匠:そうか?じゃいいや。
弟子:なんなんすか?気になるでしょ。
師匠:磁石だよ。磁石。
弟子:はぁ?なんで?
師匠:捨てられてるテレビを分解するとスピーカーが付いてるんだよ。
弟子:うん。
師匠:スピーカーにはなぜだかでっかい磁石が組み込んであるの。
弟子:へぇ。
師匠:男子は狂喜乱舞。
弟子:でしょうね。
師匠:そのでっかい磁石をドライバーでコジ出して砂場で砂鉄集め。
弟子:何で砂鉄なんかが欲しいの?
師匠:なんでだろうね?よくわかんないね。
弟子:それで?
師匠:ポケットや身の回りが砂鉄の粉まみれだから家でげんこつ食らうワケ。
弟子:………戦後まもなくの話?
師匠:あー、楽しかったね。あの頃はさー。
弟子:いえ、知らないっすから。真空管のテレビの仕組みとか。
師匠:現代でも人の生活と磁石は切っても切れないワケだよ。
弟子:そこでコレですか。
師匠:冷蔵庫でもパソコンの筐体でもオシャレに演出できるスグレもの。
弟子:デザインが秀逸ですよね。和風感がたまらないです。
師匠:玄関まわりやお茶の間でもメモ挟みで大活躍。
弟子:使い方イロイロですよね。
師匠:スチール製の本棚なら棚板の裏にへそくりペタン。
弟子:それいいねー。