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猫のプレート 出月泰子 作画像
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猫のプレート 出月泰子 作

¥3,300
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あきんどざむらい



師匠:ところでさ、お前干支くらいちゃんと言えるよな? 

弟子:干支ですか?言えますよ。ねーうしとらうー………。 

師匠:そうそう。 

弟子:なんなんです? 

師匠:12支の一番といえば「ねー」…つまり猫だ。 

弟子:もしもし? 

師匠:というワケで猫を紹介しようと思………。 

弟子:そこまでして猫を擁護しますか。 

師匠:そういうわけじゃないけどさ。 

弟子:猫はネズミに騙されて1日遅れちゃったんですから諦めて下さいね。 

師匠:ふん。くだらんな。 

弟子:そうじゃなかったでしたっけ? 

師匠:何がだよ。 

弟子:神様への元旦の挨拶ですよ。 

師匠:何の神様だよ。 

弟子:お釈迦様。 

師匠:お釈迦様って紀元前6~400年の事だよ。諸説はさておき。 

弟子:はぁ。 

師匠:猫さんは紀元前3000年頃からエジプトでは壁画に描かれた神様だよ。 

弟子:マジですか。 

師匠:何で大先輩が後輩から呼び出し食らって挨拶に行かなきゃならんのだ?イミフだよ。イミフ。 

弟子:やっぱり腹立つからそういう理論武装があるんですね。猫の人はね。 

師匠:そもそも5番目に龍が挨拶に来た時点で神様の神殿なんかぶっ壊れただろうがな。 

弟子:乱暴そうですもんね。 

師匠:12支に猫さんさえ入っていれば12年に一度は物凄い経済効果があっただろうに。数京円規模の。 

弟子:それはそう思いますね。世の中のあり方の何かが変わってたような気がしますね。 

師匠:猫年を挟んで前後半年づつ、計2年は猫景気があるはずだよ。 

弟子:干支に猫が入ってない気に食わなさ加減が半端ないですね。 

師匠:だって………。 

弟子:ところでなんで猫って商売繁盛になったんです? 

師匠:可愛いからじゃないか? 

弟子:なんで猫って商売繁盛になったんです? 

師匠:農作物を食べるネズミを猫さんが華麗に退治するだろ? 

弟子:うん。 

師匠:作物被害がなければ当然作り手は増収する。 

弟子:うんうん。 

師匠:増収すれば耕作地も増やせるしまた増収する。商売繁盛で幸せな生活。 

弟子:にゃるほど。猫サマサマだにゃ。 

師匠:そういうのはいいから。恥ずかしくなるから。 

弟子:猫は紀元前からずっと大事にされ続けてるワケですね。 

師匠:寛政三年にネズミが異常発生した時には優良な猫さんは七両弐分で取引されたらしいよ。 

弟子:寛政三年て? 

師匠:江戸中期頃。 

弟子:七両っていくら位だったのかな? 

師匠:1両=13万円として91万円だね。 

弟子:そりゃスゴイですね。 

師匠:普通の猫さんで五両、子猫で二、三両。 

弟子:にわかに信じがたいですね。それ換算金額が違うんじゃないの? 

師匠:日本銀行金融研究所貨幣博物館の資料に従ってみました。 

弟子:そうなんだ。大変な金額ですよね。 

師匠:それほどまでに猫さんは役に立つし可愛い存在だったんだね。 

弟子:じゃさ、招き猫ってのはいつからなの? 

師匠:江戸の後期くらいらしいね。 

弟子:意外と遅いような気がしますね。 

師匠:招き猫というと浅草神社の鳥居辺りで売られたとされる丸〆猫というのが興味深いね。 

弟子:まるしめねこ? 

師匠:お尻の所に「○に〆」の印が入ってるの。現存数は極めて少ないよ。 

弟子:ミステリアスな感じですね。丸〆ってどういう意味なの? 

師匠:○は銭。〆は占めるだよ。銭を占める。フハハフハハ。 

弟子:ホントに昔の商人は気が利いてますよね。 

師匠:これがメガヒットで招き猫が全国に流布…と言うと語弊があるかも知れないしないかも知れない。 

弟子:ま、こういうのは諸説ありますよね。他にはないの? 

師匠:更に古くは四天王寺に猫の門という門があって、ここで猫の置物を売っていたらしいね。 

弟子:猫の門?なんてお洒落! 

師匠:今でもあるよ。左甚五郎作。東照宮の眠り猫と一対で大晦日と元旦に鳴き合ってる。かわいー。 

弟子:ちょっと行ってくる。 

師匠:まあ、そんなこんなで現在でも猫はあらゆるモチーフにされ続けられてるね。可愛いからね。 

弟子:そうですね。そんな様々な猫たちをここで紹介するんですね。 

師匠:家内安全、商売繁盛、祈願成就……猫には幸福の全てが詰まっているからね。 

弟子:おおげさだなぁ。もー。 

師匠:大袈裟じゃないよ。さあ、世界にただ1つだけの猫をどうぞ。 







❏商品詳細
・商品サイズ≒W28.5cmxH14.5cm(中央部)
・泰木窯・陶器製品
・画像商品のお届けです


出月泰子氏 泰木窯陶芸作家

動物や植物などをモチーフに見て、使って楽しい陶器作りを
心掛けています。



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