2021年APEX DCBアイアンの後継機種で、より安心感のある顔つき「APEX Ai300アイアン」は、2021年APEX DCBアイアンの後継モデルという位置づけになります。バックフェースは、前作ではキャビティバックでしたが、今回は中空構造となり、2023年登場のAPEX PROアイアンに似た、マッスルバックにも見えるようなデザインです。また、下部には重心位置を最適化しボールの上がりやすさなどを調整するための台形状のウェイトも、APEX PROアイアン同様に搭載しています。兄弟モデルのAPEX Ai200アイアンとは、バックフェース上部の形状が少し異なっており、オフセットはAPEX DCBアイアンよりも多め。構えたときに、より安心感を与えてくれる顔つきです。
ボディもフェースも鍛造で、ツアープレーヤーも納得の打感にAPEX Ai200アイアン同様、「APEX Ai300アイアン」もボディが軟鉄鍛造となっており、フェースは、素材を前作の17-4 ステンレススチールからカーペンター455スチールに変えて、こちらも鍛造でつくられています。フェースもボディも鍛造という組み合わせは、複合素材、構造のモデルではあまり他に類を見ないもので、ツアープレーヤーも納得するようなレベルの打球感、フィーリングを生み出します。
カーペンター455スチールが、驚異のボールスピードを可能にフェース素材のカーペンター455スチールは、2023年のPARADYMアイアンなどでも使用されていたもので、強度と反発性の高さが特徴的です。ただ、その反面、インパクトの力も大きくなるため、ヘッドの耐久性を確保しなければいけないという課題も出てきます。PARADYMアイアンでは、ヘッド内部にトップブレードとソールを繋ぐ構造を設けて対応していましたが、「APEX Ai300アイアン」では、軟鉄鍛造ボディと、バックフェース上部に設けた凹み部分がたわみつつ、柔らかさで衝撃を受け止めるように設計。シャープなバックフェースのデザインを維持しながらうまく利用し、驚異的なボールスピードと大きな飛距離を実現できています。
APEXシリーズで初めて、Aiスマートフェースを導入前作のAPEX DCBアイアンでは、AIが設計したFLASHフェースが採用されていましたが、「APEX Ai300アイアン」では、PARADYM Ai SMOKEシリーズのアイアンに続いて、Aiスマートフェースが採用されました。やや平均スコアが高めのゴルファーの打点分布などのデータをより細かく、数多く、インプットし、AIがスピンと打ち出し角を適正化しつつ、前作以上のボールスピードも実現。ここに中空構造や大きめのオフセットという要素が加わることで、高く上がって止まるボールを、これまで以上にやさしく、安定して打っていくことができるようになりました。
おなじみのウレタン・マイクロスフィアが、無駄な振動を低減中空構造内部のフェース裏側には、キャロウェイが特許を得ているウレタン・マイクロスフィアも搭載されています。フェースのたわみを阻害することなく、無駄な振動を低減し、打感の良さを実現するもので、鍛造フェース、軟鉄鍛造ボディとともにソフトな打球感、フィーリングをプレーヤーにもたらします。2024年9月6日発売