ワインはその嗜好性や芸術性、多様性等において、しばしば音楽に例えられますが、
「ジェラール・メッツ」の当主エリック・カジミールは、両者の関連性を独自に高めた哲学に基づくワイン造りを行っています。
幼少時よりフルートとギターを習い始めたエリックは、音楽に熱中した多感な青年時代を過ごしました。
「ロック、ポップス、モッズ、パンク、ヘヴィメタ、ジャズ、クラシックまで、のめり込みました。
母は一時期の私の髪型を見て卒倒しそうになりました(笑)」。
「ワイン造りに携わるようになってすぐに、これは音楽とまったく同じだと気づきました。
ピアノ曲などの演奏で考えると分かりやすいですが、楽曲は、テロワール。
アルザスのような土壌の複雑さや古樹は、和音の数が増えるといったような音楽性の高まり。
演奏者は、醸造家。楽曲を尊重しながらも自らのイマジネーションをもって解釈し、修練を積んで演奏する。
楽曲の素晴らしさと演奏者の心技が一体となった時、言葉では表現できない何かが、五感に響いてきます」。
「思えば義父ジェラール・メッツの教えも、五感で感じなさい、というものでした。気候の変化を肌で感じる、
畑や樹々の個性を全身で感じる、発酵の様態を体で感じる。大事なことはすべて、言葉では説明できません」。
シルヴァネール40%、ミュスカ20%、オークセロワ20%、リースリング10%、ゲヴュルツトラミネール10%のブレンド。
粘土石灰質土壌。平均樹齢約15年。ステンレスタンクで5ヶ月間熟成。辛口。
この作品はいわゆるエデルツヴィッカーで、「ラベル右下に 「d’accord parfait (完璧なる調和)」
と記したとおり、味に自信を持っています。一般的なフランス人にとって、エデルツヴィッカー=安かろう不味かろう
というイメージがあまりにも強いので、エデルツヴィッカーと名乗るのをやめました。
アルザス5品種の絶妙なるハーモニーを、ぜひご賞味ください」。
ラベルは、デザイナーを志してパリで勉強に励んでいる長男のヴィルジル君がデザインしました。「1950年代風です。
今日のようにストレス過多でなく、みんながもっと楽しんでいた、あのクールな時代をモチーフにしました」
(文:ワインショップfun)
ボディ 甘さ 酸味 果実味 複雑さ 樽香 3 3 3 4 4 1
- タイプ(Type)
- 白ワイン(White wine)
- 生産者(Winery)
- ジェラール メッツ
- 産地(Region)
- フランス>アルザス
- ぶどう品種(Grapes)
- シルヴァネール40%、ミュスカ20%、オークセロワ20%、リースリング10%、ゲヴュルツトラミネール10%
- 内容量(Volume)
- 750ml
- 備考(Remarks)
- ビオロジック