アルバリーニョだけを作る生産者!ワイナリーのオーナー、ホセ・クルサットは、1年以上セラーでじっくりとねかせたアルバリーニョのみを造っています。
樹齢は25 ~ 100年です。ホセの父がこの土地を購入した際、この地域にある自生のアルバ リーニョにこだわり、
古い農家を訪ねてはその苗木を分けてもらったそうです。
現在でもホセがその姿勢を受け継ぎ、自分の畑のみならず、バルバンサ・エ・イリア自生のアルバリーニョを
栽培している他の農家の畑も管理しているそうです。
生産ワイン全体の30 ~ 33%が買いブドウですが、ホセと同じように除草剤・殺虫剤は一切散布せずに
栽培している農家からのみ購入し10年以上の取引があります。
このエリアはDOリアスバイシャスに属さないため、比較的高額でブドウを購入してくれるDOリアスバイシャスの
生産者にはブドウを売ることができません。
そのため、自分でボトリングできない生産者は、経営が立ち行かなくなり、多くのブドウ生産者が
政府の援助金目当てにブドウ樹を抜かなければならなかったという経緯があります。
そのため、バルバンサ・エ・イリア独特のアリバリーニョの生産量がごく少量になり、そのワイン造りの伝統が絶たれそうになりました。
そのことに心を痛めたホセの父は、ブドウを正当な値段で購入し、良質・個性豊かなワインを造ることで、
ブドウ生産農家に安定した収入を与え、バルバンサのワイン造りの伝統を将来に繋げていこうとしました。
現在ではその動きが数件の生産者にも普及し、ブドウ生産農家が大切にしている自生のクローンを応援するため
そのブドウを積極的に購入しているそうです。
酸が高く、長期熟成に向くアルバリーニョの本来のテイストとポテンシャルは、じっくりと数年寝かせた状態がベストとも言われます。
日本の気質、気候、食材、調理法にホセのアルバリーニョは見事なマッチングを見せてくれるはずです。
ナランハはスペイン語でオレンジを意味します。
2021年は乾いた年で、アルバリーニョを除梗しアンフォラで4週間醸しプレス、アンフォラで発酵・熟成しました。
オレンジの色調の強い黄金色、マンダリンやオレンジピール、黄桃、トマトの葉のアロマ、タンニンを感じるアタックに
しっかりとしたボディに中程度のアルコール感と酸味、オレンジピールのほろ苦さが続きます。
(文:ワインショップfun)
ボディ 甘さ 酸味 果実味 複雑さ 樽香 4 3 3 3 5 1
- タイプ(Type)
- オレンジワイン(Orange wine)
- 生産者(Winery)
- アデガ・エントレ・オス・リオス
- 産地(Region)
- スペイン>ガリシア
- ぶどう品種(Grapes)
- アルバリーニョ
- 内容量(Volume)
- 750ml
- 備考(Remarks)
- 亜硫酸少量添加、野生酵母