あえてDOCを名乗り続ける生産者のソアーヴェとは?イタリアを代表する白ワインの一つ、ヴェネト州のソアーヴェ。ガルガネガ種を主体とした軽やかな飲み口のワインで、イタリア語で”心地よい”という意味を持ちます。 90年代後半から一部ソアーヴェがDOCGに格上げされたなかでもなお、DOCを名乗り続ける造り手がいます。それがピエロパンです。
ソアーヴェはその飲み口からどんなお料理にもあい、アメリカに輸出されたことをきっかけに世界的に人気のワインとなりました。それによって引き起こされたのは、大量生産とそれによる質の低下です。 DOCGの制定に合わせ、ピエロパンは古くからのソアーヴェの味わいを守りたいとの想いから、厳格な基準を設けるよう声を上げます。しかしながらその声が受け入れられることはありませんでした。それゆえピエロパンは今もなおDOCを名乗り、伝統的なソアーヴェの味わいを世界に送り届けています。
私がピエロパンのソアーヴェを飲んでまず感じるのが、しっかりとした土壌のミネラル感。ガルガネガは火山灰質と相性がいいと言われており、畑が位置するエリアと土壌とは非常に重要な関係性があります。じわっとライムやレモンといった果実味やサンブーカなどのフローラルさが追ってくるといった飲み口でしょうか。素材を活かした魚介類の料理に良く合い、特に生やグリルした甲殻類で、レモンを搾って食べるような料理など最適です。
ボディ 甘さ 酸味 果実味 複雑さ 樽香 3 2 4 4 3 1
- タイプ(Type)
- 白ワイン(White wine)
- 生産者(Winery)
- ピエロパン (Pieropan)
- 産地(Region)
- イタリア(Itary)>ヴェネト(Veneto)
- 品種(Grape)
- ガルガーネガ(Garganega)、トレビアーノ(Treviano)
- 内容量(Volume)
- 750ml
- 備考(Remarks)