シャトー・カンボンボジョレーヌーヴォー2024Ch.Cambon Beaujolais Nouveau 2024
ワイナリー:シャトー・カンボンつくり手 :シャヌデタイプ :赤/ドライ地域 :フランス、ボジョレー、ベルヴィル・アン・ボジョレー品種 :ガメイABV :12%輸入本数 :3500本※要冷蔵
インポーター資料より天然酵母がもたらすグラスから溢れる様な赤系果実の香りと旨味が特徴的だ。厳しく選果した健全な房のみを仕込む事で、醸造 過程では一切SO2を加えず極少量のみ瓶詰め前にのみ添加する。またセミ・マセラシオンカルボ ニックによる発酵中は出来る限り手を加えない。 マルセルのヌーヴォーは最も近くでそれを学んだ家族の手で今年も変わらぬ品質で造られる。
(マリーとシャヌデ)
❖太陽のようなマリー❖フランスのヴァン・ナチュールのサロンに行くと、マリー・ラピエールは沢山の人に囲まれて、いつもあの大きな笑顔。周りの人達もどんどん笑顔になっていきます。『昔、サロンでボジョレーと言うと大体のソムリエは逃げていった。飲む価値はないとでも言うように。絶対に見返してやろう思ったのが私のエネルギーだった』今ではヴァン・ナチュールの代名詞のようになっているラピエール一家。マルセル・ラピエールがドメーヌを起こしてから数十年後に奥さん、マリーを中心に始めたのがシャトー・カンボンです。『マルセルの友人でドメーヌ・シャモナール当主、ジャンクロード・シャヌデとマリー、マルセルの3人で1995年にモルゴンの南の葡萄畑を購入したのが始まり』第一次世界大戦中、男は戦争に出ていたので、村の女性が生きる為に女性だけで開墾し、葡萄樹を植え付けた13haの葡萄畑です。これをマリーが復活させたのです。『花崗岩と粘土の混合土壌が主体だが、部分的に石灰質や砂質が多くなる。ヴィラージュにはならないが、繊細で軽快なボジョレーらしいワインに最適の土壌だった』彼等にとって畑の格やアペラシオンは全く関係ないのです。テロワールを活かす栽培と醸造が出来れば、他に何も必要ない。飲んで楽しむ為のワインを造りたいのですから。『ドメーヌのワイン造りと全く同じですが、テロワールが全く違う。ここではいつでもドリンカブルで毎日飲みたくなり、飲んだらハッピーになってしまうワインを造りたいんです』モルゴンのような大きなワインではなく、ガメイらしく素直で活発。明るくてフレッシュな美味しさがシャトー・カンボンのワインにはあります。マリー・ラピエールのように明るいのです。『2010年、秋にマルセルは亡くなりました。その後もシャヌデは私と共に、何も変わる事なく毎年ワイン造りを楽しんでいる。ここにはマルセルがいるようです』マルセルが亡くなり、マリーはシャトー・カンボンの醸造所脇に移住。小さなテラスで煙草吸いながら、シャヌデと毎日、少し畑に出て、ゆっくり過ごしています。 ❖マルセルが居るかのような❖醸造所はモルゴンの南、ベルヴィル・アン・ボジョレーに位置、周辺は牧草地と森が多く残り、生物多様性が確保されています。葡萄畑は醸造所周辺とブルイィに13ha所有。『醸造所は昔から何も変わらない。地面が剥き出しの土間に、今も現役の大樽が4つあり、故マルセルの直筆でChateau Cambonと描かれている』畑では銅と硫黄以外の一切の薬品を使用しません。肥料は動物性のものは使わず、植物由来の堆肥を数年に1回撒くだけ。地力が強いので必要ないのだそう。区画毎に何度かに分けて収穫。畑で選別しながら収穫し、醸造所で再度選別。カビのない完璧な房をホーロー製に発酵槽に入れて一晩冷やします。『寒いセラー内で自然と冷やされる事でガメイの香気成分が熟成。発酵温度も低くなり、ガメイ特有の赤系果実の甘酸っぱい香が自然と得られます』ボジョレーでは71B培養酵母が使われる事が非常に多い。この酵母がバナナのような一般的なボジョレーの香を作ります。勿論、彼等は畑に自生する野生酵母のみを使用。